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FX/為替予想「ポンド/円は欧州圏の経済指標に要注意!」短期トレード 即効チャージ!ポンド 2022/5/30

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、相場情報発信中!

目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

・5月5日にイングランド中銀(BOE)は政策金利を1.00%に0.25%の利上げ
 金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中3人は0.50%の利上げ支持
 成長見通しを2023年がマイナス0.25%、2024年が0.25%になると下方修正(従来はそれぞれ1.25%、1.00%予想)。

・英1-3月期GDP(国内総生産)は前期比+0.8%と予想(+1.0%)を下回る。英3月月次GDPは-0.1%と前月からマイナス成長(5月12日)。

英3月失業率(ILO方式)は3.7%と前回(3.8%)から改善。賃金上昇率も+4.2%と前回(+4.1%)を上回った(5月17日)。

・北アイルランド議定書に関して、英政府が今後数週間以内に北アイルランド議定書の一部を事実上無効化する法案を提出する方針を示す(5月17日)。北アイルランド議定書の一部を破棄すればEUが報復措置を取る可能性がある。

英4月消費者物価指数(CPI)は前年比+9.0%(予想+9.1%)と前回の英3月分(+7.0%)からインフレは更に加速。1982年以降、最大のインフレ率となった(5月18日)。

・英4月小売売上高(除自動車)は前月比1.4%(前月は-1.1%)と大幅に改善(5月20日)。

今日のメインシナリオ

ポンド/円は欧州圏の経済指標に要注意!

本日は、英国では主要な経済指標の発表が予定されておらず、米国市場はメモリアルデーで祝日休場となる。週後半には米雇用統計(6月3日)というビッグイベントも控えていることから、様子見ムードが強くなることが予想される。
ポンド独自の懸念材料は①英経済の減速懸念②それによるBOEの見通しハト派化懸念③アイルランド議定書問題
お隣のユーロ圏では7月に利上げ開始時期を前倒し、さらに利上げ幅も「データ次第では0.50%になる」可能性も欧州中央銀行(ECB)関係者が発言している。本日の欧州5月消費者信頼感やドイツ5月消費者物価指数といった、一連の欧州の経済指標で大幅利上げに対する期待が上昇するとユーロは買われることとなる。一方で、ポンドは②の影響があるため、欧州の経済指標次第では対ユーロで強い売り圧力がかかることで、ポンド/円も売られることとなりそうだ。欧州圏の経済指標に要注意だ。

個別の想定シナリオ

■欧州圏の経済指標で、ECBの利上げ幅拡大期待が増す
⇒英国は経済減速への懸念から、利上げサイクルが止まる可能性が懸念されている
⇒ユーロ/ポンドでユーロ買い、ポンド売り強まる
⇒ポンド/円は下落

チャート分析

注目材料

欧州圏の経済指標

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は雨、ポンド/米ドルは晴れ。ポンド/円のストキャスティクスで10時に売りサインが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

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