FX/為替予想「豪ドル/円の潜在的な上昇材料に？RBA議事要旨で中銀の豪タカ派度を測る」短期トレード即効チャージ！豪ドル　2022/5/17

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日の豪ドルトレードシナリオ

ここまでの相場

・豪中銀（RBA）が消費者物価指数（CPI）のほかに注視するのが賃金指数。この賃金の伸びが前年比3%を超えるのをRBAは目安にしている。2021年10‐12月期前年比+2.3%。2022年1‐3月分は5月18日発表。

・3月分の豪雇用者数は1.79万人増と堅調ながらも予想の3.0万人増を下回る。

・4月27日発表の豪2022年1‐3月期 CPIは前年比+3.7%（トリム平均）とRBAの目標レンジ（2～3%）を突破。市場の予想（同+3.4％）を大きく上回る結果となった。

・5月3日のRBA理事会で政策金利を市場予想（0.25%）を上回る0.35%へ利上げを実施。保有国債については満期償還させる方針を明らかにした。

・5月6日に公表されたRBA四半期金融政策報告では、「今後さらなる利上げが必要となるだろう」と追加利上げを示唆。

・中国、上海副市長は6月中に市民生活や企業活動を正常化させる方針を表明。5月16日からはスーパーなどの営業を段階的に再開。翌週からは地下鉄などの運行も徐々に再開する見通し（5月16日）。

・WTI原油価格は、①中国上海市のロックダウンが6月にも解除されるとの見通しから需要回復への見込みであること。②EUが、ロシア産原油の段階的な禁輸措置について月末までの合意を目指すという姿勢が示されたこと、により需給のひっ迫懸念が強まり一時1バレル＝114ドル台まで上昇（5月16日）。

今日のメインシナリオ

豪ドル/円の潜在的な上昇材料に？RBA議事要旨で中銀の豪タカ派度を測る

中国の経済指標が予想以上に大幅悪化していたことで、世界経済の減速懸念によるリスク回避の円買いは根強い。
一方で、上海市が6月中に同市の経済活動の正常化を目指す方針を示したこと、5月16日から段階的に厳しい封鎖措置を緩和する方針を示したことは、世界経済や資源国通貨の豪ドルにとってはポジティブ材料となる。
欧米の経済指標からも世界経済の減速が見て取れるため、リスクオンの豪ドル買いとなるにはまだ早いが、4月の後半から始まった豪ドルの下落トレンドの終焉もかすかに見え始めた。
本日は5月3日に行われたRBA理事会の議事要旨が公表される。RBAは世界経済の減速が懸念される現状で、市場予想（0.15%）を上回る0.25%の利上げを行った。今回の議事要旨から、今後の追加利上げのペースなど、RBAのタカ派度を読み解くこととなる。仮にRBAのタカ派が鮮明になったとしても現在の豪ドルの下げ相場を一転させる材料とはなりそうもないが、今後豪ドルを支える一因にはなり得るので注目したい。

個別の想定シナリオ

■世界経済の減速懸念
⇒米国市場を中心とした株価は下落しやすい
⇒豪ドルは株価の動向に敏感
⇒豪ドル/円は売られやすい

■RBAが市場の予想以上にタカ派転していた
⇒豪の利上げペース加速の思惑強まる
⇒豪ドルを支える一因

チャート分析

今後の注目材料

世界的な株価動向
RBA議事要旨

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは快晴となっている。豪ドル/円のストキャスティクスで、7時に売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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