FX/為替予想「円最強！リスクオフが強まり豪ドル/円の調整は続く」短期トレード即効チャージ！豪ドル　2022/5/13

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日の豪ドルトレードシナリオ

ここまでの相場

・豪中銀（RBA）が消費者物価指数（CPI）のほかに注視するのが賃金指数。この賃金の伸びが前年比3%を超えるのをRBAは目安にしている。2021年10‐12月期前年比+2.3%。2022年1‐3月分は5月18日発表。

・3月分の豪雇用者数は1.79万人増と堅調ながらも予想の3.0万人増を下回る。

・4月27日発表の豪2022年1‐3月期 CPIは前年比+3.7%（トリム平均）とRBAの目標レンジ（2～3%）を突破。市場の予想（同+3.4％）を大きく上回る結果となった。

・5月3日のRBA理事会で政策金利を市場予想（0.25%）を上回る0.35%へ利上げを実施。保有国債については満期償還させる方針を明らかにした。

・5月6日に公表されたRBA四半期金融政策報告では、「今後さらなる利上げが必要となるだろう」と追加利上げを示唆。

・中国、上海では一部地域で新型コロナウイルスの規制を強化、依然としてロックダウンは解除の見通しはたっていない。北京でも規制が強化されてほぼロックダウン状態。上海市はロックダウン下で企業活動を再開するも、製造業の正常化はまだ先（5月12日）。

・WTI原油価格は、ロシア産天然ガスの欧州への供給量が減少したことから、エネルギー供給不安が再燃。一時1バレル＝107ドル台まで上昇（5月12日）。

今日のメインシナリオ

円最強！リスクオフが強まり豪ドル/円の調整は続く

世界的な経済減速への懸念や、米連邦準備制度理事会（FRB）による金融引き締め加速への警戒感から世界的に株価が下落。リスクオフの米ドル買い、円買いとなっている。さらに米長期金利が低下したことで日米金利差が縮まり、米ドル/円が下落。日本円＞米ドル＞他通貨という構図となって、豪ドル/円をはじめとしたクロス円は値幅を伴った下落となっている。
このリスクオフの一因となっている中国のロックダウンは、解除の目途が立っていない。オミクロン株の「感染力が強い」という特性を考えると、中国当局がゼロ・コロナ政策を転換させない限りは、世界経済のネガティブ材料として残り続ける。
本日もリスクオフの流れを一転させるような材料が出てこない限りは昨日までの円買いの流れが続きそうだ。

個別の想定シナリオ

■中国のロックダウン長期化による世界経済の見通し不透明感
⇒資源需要減退懸念
⇒資源価格下落
⇒資源国通貨の豪ドルは売られる

チャート分析

今後の注目材料

世界的な株価動向
米長期金利利回り動向

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに快晴。豪ドル/円のボリンジャーバンドで、4時に買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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