FX/為替予想「豪ドル/円は売り材料多いが、反発の可能性あり」短期トレード即効チャージ！豪ドル　2022/5/10

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日の豪ドルトレードシナリオ

ここまでの相場

・豪中銀（RBA）が消費者物価指数（CPI）のほかに注視するのが賃金指数。この賃金の伸びが前年比3%を超えるのをRBAは目安にしている。2021年10‐12月期前年比+2.3%。2022年1‐3月分は5月18日発表。

・3月分の豪雇用者数は1.79万人増と堅調ながらも予想の3.0万人増を下回る。

・4月27日発表の豪2022年1‐3月期 CPIは前年比+3.7%（トリム平均）とRBAの目標レンジ（2～3%）を突破。市場の予想（同+3.4％）を大きく上回る結果となった。

・5月3日のRBA理事会で政策金利を市場予想（0.25%）を上回る0.35%へ利上げを実施。保有国債については満期償還させる方針を明らかにした。

・中国、上海では新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向にあるものの、依然としてロックダウンは解除の見通しはたっていない。北京では感染拡大防止策により複数の地下鉄の駅やバス路線が封鎖されている（5月5日時点）。

・5月6日に公表されたRBA四半期金融政策報告では、「今後さらなる利上げが必要となるだろう」と追加利上げを示唆。

・WTI原油価格は、中国のロックダウンが長期化しており先行きが見通せないことで需要減退懸念が強まる。1バレル＝103ドル台まで下落（5月9日）。

今日のメインシナリオ

豪ドル/円は売り材料多いが、反発の可能性あり

米国の急速な金融引き締めへの警戒感による「世界的な株安」と「米ドルが買われやすい」状況は続いている。それに加えて昨日は、中国のロックダウン長期化による世界経済の減速懸念が再度浮上。「原油などの資源価格の下落」も加わりリスクオフの動きが強まっている。さらに豪州は「中国と交易関係が強い」ことから、豪ドルにとってはネガティブ材料となっている。
上記の理由から豪ドルは引き続き売られやすい地合いとなっている。ただし、明日（5月11日）には市場が注目している米4月CPIが控えている。結果を見極めたいとの思惑から、過去3営業日に急ピッチで売られた豪ドルに買い戻しが入る可能性があることは留意しておきたい。

個別の想定シナリオ

■米国の金融引き締め加速懸念
⇒株価は下落しやすい
⇒株価動向に敏感な豪ドルは売られやすい

■中国のロックダウン長期化による世界経済の見通し不透明感
⇒資源需要減退懸念
⇒資源価格下落
⇒資源国通貨の豪ドルは売られる

チャート分析

今後の注目材料

米国株を中心とした株価動向
米金融当局者の発言内容

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに快晴。豪ドル/米ドルのRSIで、8時に買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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