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FX/為替見通し「ロシア債務問題を無事通過できるか、英中銀は3会合連続で引き締め?」週刊為替レポート ハロンズ増刊号 ユーロ&ポンド 2022年03月13日

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目次

▼03月07日週のユーロはECB理事会後に買い戻しの勢いが失速
▼ユーロはウクライナ・ヘッドラインに一喜一憂か
▼BOEは連続利上げの見込み
▼ユーロ/円、127.150円割れなら下値拡大の危険も
▼ポンド/円、直前のネックライン越えを果たせるか注目
▼03/14週のイベント
▼一言コメント

執筆日時 2022年03月11日 14時00分

ロシア債務問題を無事通過できるか、英中銀は3会合連続で引き締め?

03月07日週のユーロはECB理事会後に買い戻しの勢いが失速

ECB理事会を前にしたショートカバー優勢となり、ユーロ/円は128円半ばまで買いが先行しました。その後、同理事会はPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の3月終了や、APP(従来の資産購入プログラム)も7-9月期に終了することを決定しました。これを受けて、ユーロ/円は一時128.875円まで上昇幅を拡大。しかし、ウクライナ情勢の悪化が叫ばれるなか、中銀による景気の下支え効果が薄れるとの不安で、一転してユーロ/円は127円半ばへ押し戻されました。一方、ポンド/円はユーロ/円に連動する形に。152.995円までの戻りを試した後、151.80円台へ下げました。

ユーロはウクライナ・ヘッドラインに一喜一憂か

ECBの金利正常化は今後の紆余曲折は見込まれますが、とりあえず「政策調整はAPP終了後、段階的に実施」としておぼろげながら道筋が見えたため、金融政策を巡る動きは6月まではいったん小休止か。イベント通過で、市場の視線は露・ウクライナ紛争の行方、ロシアのデフォルト懸念、欧州の財政出動の行方といった部分に向かいそうで、関連ニュースのヘッドラインには要警戒です。ウクライナ関連では、トルコで行われた三者協議は平行線のまま終わり、進展しませんでした。

直近のニュースでは限定的に人道的回廊を実施すると伝わっていますが、どこまで守られるのか、人の避難が終了した後にも砲撃が激しくなるのではとの不安もあり、ユーロ買いを仕掛けるのは早計とみられます。進むのは危険なように感じます。また、16日には1.17億ドル規模のドル建てロシア国債で利払い・元本償還が控えています。メジャー格付け会社が相次いでロシア格付けを投機的レベルへ引き下げ、デフォルトが危惧されています。

今回、ロシアがデフォルトしても、世界の金融市場のシステミックリスクには波及しないとの見方が優勢ですが、対ロシア債務の上位にはイタリア、フランス、オーストリアなど欧州主要国が並んでいるため警戒は怠れません。現在の欧州経済にとってはそれなりのインパクトがあるかもしれません。欧州が財政出動でまとまれば、安堵感からユーロの下押しバイアスは緩和されるのでしょうが、それにはまだ時間が必要な気がします。

BOEは連続利上げの見込み

英国は2月に0.25%の追加利上げをしたばかりですが、前回会合で約半数の4名の委員(参加者は9名)が0.50%の追加利上げを主張していたこともあり、BOEの引き締め観測は強いままです。政府の緊急支援措置が終了したにもかかわらず、住宅市場の需要は強い状態で物価押し上げ圧力は強いです。ウクライナ戦争で商品価格が高騰していることも踏まえれば、この先も物価上昇が続くと考えるのが妥当で、タカ派委員を黙らせる材料は少ないです。

ウクライナ戦争で欧州の成長見通しへの不確実性が増幅しており、利上げ幅は0.25%に留まりそうですが、5月会合に向け追加引き締めへのメッセージがあるかどうかなど、委員の賛成票の行方がポンド相場に影響しそうです。もっとも、成長見通しが下方修正されれば、ポンドの上昇が一時的にとなる危険もあります。

ユーロ/円、127.150円割れなら下値拡大の危険も

21日移動平均線(128.98円付近、執筆時点)回復を目指しましたが、2月10日高値(133.151円)からの下落幅の半値戻し(128.772円)付近で頭を抑えられた形からは、上値の重さがひしひしと感じられます。ボリンジャーバンドの-1σ(127.15円付近、執筆時点)を下回れば、売りが加速して126.000円付近まで目線が下がりそうです。戻りは先の下落幅の61.8%戻しとなる129.81円レベルがいいところではないでしょうか。

【ユーロ/円チャート 日足】

ユーロ

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:EUR/JPY:126.00-130.00

ポンド/円、直前のネックライン越えを果たせるか注目

足もと切り返し気味に推移していましたが、日足ベースのボリンジャーバンドの-1σ付近へ戻したところで反発の勢いが一服。ちょうど、1月から2月にかけて形成したダブルトップのネックライン(152.90円)付近で失速する格好になっており、レジスタンスに厚みを感じます。ここを抜け切れれば、21日線が推移する154.50円付近(執筆時点)まで視線が上がりそうですが、今回も上値を抑え込まれるようだと反発幅の倍返しとなる148.97円付近までの下落を想定しても良いのかもしれません。

もっとも、その手前の150.00円付近は1月に何度か下支えされた地点でもありますので、同レベルで下げ渋るようなら底堅さが増しそうです。153.00円を突破できるか目先のがポイントになりそうです。

【ポンド/円チャート 日足】

ポンド/円チャート 日足

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:GBP/JPY:149.00-155.00

03/14週のイベント:

03/15(火) 16:00 英国 2月 失業保険申請件数
03/15(火) 16:00 英国 2月 失業率
03/15(火) 16:00 英国 1月 失業率(ILO方式)
03/15(火) 16:45 フランス 2月 消費者物価指数(CPI、改定値)
03/15(火) 19:00 ドイツ 3月 ZEW景況感調査(期待指数)
03/15(火) 19:00 欧州 3月 ZEW景況感調査
03/15(火) 19:00 欧州 1月 鉱工業生産
03/16(水) - ロシア ドル建て国債1.17億ドル規模の利払い期限
03/17(木) 19:00 欧州 2月 消費者物価指数(HICP、改定値)
03/17(木) 21:00 英国 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
03/17(木) 21:00 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨

(執筆:小野 直人)

一言コメント:

寒さが和らぎいい陽気になったのはうれしいのですが、それに逆らって飛散する花粉量に悩まされる日々が増えています。コロナで外出の機会が減っていますので、好都合と考えてしばらくはじっとしていた方がよさそうですね。

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