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FX/為替予想「ランド/円は堅調推移見込むが、リスクはウクライナ情勢」南アフリカランド 3月相場見通し

南アフリカランド相場見通し



▼リスク回避志向は強まらず
▼南ア国内は堅調、SARBは段階的利上げを示唆
▼ランドの堅調推移を見込むも、ウクライナ情勢次第では下落リスクも

リスク回避志向は強まらず

南アフリカ・ランドの対ドル相場は、グローバルな為替市場におけるリスクセンチメント、そしてそれを大局的に反映して変動する安全通貨であるドルの名目実効為替レートと連動性が高い(第1図)。

南アフリカ・ランド対ドル相場とドル名目実効為替レート

1月の米FOMCでは次回3月FOMCでの利上げが事実上予告され、年内のFRBのバランスシート縮小着手(QT)の可能性も示唆された。

米金利はこうした流れを織り込んでさらに上昇したが、ドルの上昇方向への反応はこれまでのところ鈍さが感じられる。ウクライナ情勢の緊迫化もあり、米株価指数も調整色が強まっており、市場のリスク回避地合いは強まる方向にあるが、為替市場ではそうした流れがまだ然程強く出ていない状況で、本稿執筆時点ではドルの上値は重い一方、ランドやブラジルレアルなど、一部資源国通貨の底堅い動きがみられている。

南ア国内は堅調、SARBは段階的利上げを示唆

南アフリカでは経済指標が緩やかな回復を続けており、インフレリスクへの対応から中央銀行である南アフリカ準備銀行(SARB)も段階的な利上げ継続を示唆。主要輸出品の金やプラチナの価格が底堅く推移していることも、ランドの比較的底堅い推移の背景になっていると考えられる(第2図)。

南アフリカ・ランド対ドル相場と金相場

ランドの堅調推移を見込むも、ウクライナ情勢次第では下落リスクも

こうした流れが続けば、ランドは対ドルや円で引き続き底堅い推移が続きそうだが、インフレ率上振れによるFRBのさらなるタカ派化や、ウクライナ情勢のさらなるエスカレートなどにより、為替市場でも全面的にリスク回避地合いが強まれば、ランドも一転下落に転じるリスクが浮上しよう。

ZAR/JPY 日足


(国際通貨研究所 上席研究員 橋本 将司 氏)

南アフリカランド 特設サイト:
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当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
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