シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
目次
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットショート4週連続減少】
2月8日時点で円のポジションは、ドルに対して5.9万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングショートともに大きな動きはなく、ネットショートは前週から0.1万枚減少。
期間中のドル/円相場は、ユーロ高やポンド高の影響でドルが売られる場面もあったが、その後は米雇用統計を受けて115.62円前後まで反発した。
こうした中、投機筋の動きは鈍く、取引はポジション調整の範囲内だったようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング増加】
2月8日時点でユーロのポジションは、ドルに対して3.9万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが積み増しされた影響が大きく、ネットロングは前週から0.9万枚増加。
期間中のユーロ/ドル相場は、欧州中銀(ECB)のラガルド総裁が年内の利上げの可能性について明確に否定しなかったことなどから、1.1484ドル前後へと上昇した。
早期利上げ期待を背景に、投機筋はユーロ買い持ち(ロング)のポジションを増やしたと考えられる。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドネットショート減少】
2月8日時点でポンドのポジションは、ドルに対して0.9万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングが大幅に積み増されたことから、ネットショートは前週から1.5万枚減少。
期間中のポンド/ドル相場は、英中銀(BOE)が政策金利を25bp(0.25%)引き上げたことなどから、一時1.3628ドル前後へと上昇した。
追加利上げへの期待から投機筋は買い持ち(ロング)を積み上げたと見られるが、売り持ち(ショート)勢が持ち高の削減に動かなかったため、ネットポジションはショートのままだった。
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IMMポジション
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