豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・本日2021年第4四半期消費者物価指数発表予定。豪2021年第3四半期 消費者物価指数は前年比+2.1%(トリム平均)と約6年ぶりにRBAの目標レンジ内に。
・RBAは賃金の伸びが3%を超えるのを目安にしている。(現状2.2%)
・1月24日の新型コロナ新規感染者数は約22,000人と減少傾向。
・12月分の豪雇用者数は6.48万人増と歴史的な増加を見せた11月分からは減少したものの、堅調な結果。失業率は4.2%と2008年8月以来13年ぶりの低水準。
・1月25‐26日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派化警戒感はあるが、様子見ムード強まる。
・原油価格は、このところの急上昇を背景に利食い売りが強まったが、中東情勢の悪化やオミクロンの影響軽微などから原油供給に逼迫懸念もあり底堅い。
・ウクライナ情勢は「いつロシアの攻撃が始まってもおかしくない状況」。欧米中心に警戒感が強まっている。
今日のメインシナリオ
豪CPIには要注意!米FOMCが及ぼす影響は?
本日は豪2021年10‐12月期四半期消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。豪準備銀行(RBA)が重視しているトリム平均の予想は前年比+2.3%(前回同+2.1%)とインフレ加速予想。RBAは「コアインフレ(トリム平均)が持続的にインフレ目標(2-3%)に収まると確信するまで」と言うとともに、2022年のインフレ上昇率予想を2.25%としている。予想通りの結果となればRBAの見通しよりも豪経済の回復力が強いことを示すため、利上げ開始時期も早まるといった思惑に繋がるだろう。一方で、市場が注目している米連邦公開市場委員会(FOMC)が26日(日本時間27日未明)に控えている。FOMCの結果を見極めたいとの思惑から、CPIへの反応は一時的となりそうだ。そして、市場がいま一番警戒しているのはウクライナ情勢。英、米を中心にウクライナ在住の大使館員家族を退避させるなど、警戒感が強まっている。状況次第では金融政策そっちのけで市場がリスク回避に舵を切る可能性があることは覚えておきたい。
個別の想定シナリオ
■豪四半期CPIの好結果
⇒RBAの利上げ開始時期前倒し観測
⇒豪ドル円の買い材料
■米FOMCを前に様子見ムード強まる(結果を見極めたい)
⇒リスクを取って新たにポジションを作りたくない
⇒豪ドル円も小動き
■ウクライナ情勢の悪化
⇒リスク回避の米ドル買い、円買い
⇒豪ドルは対米ドル、対円で売られる
チャート分析
注目材料
9:30 豪四半期CPI
ウクライナ情勢
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル円、豪ドル米ドルともに快晴。豪ドル米ドルの移動平均は8時に買いサインが点灯している。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
豪ドル ちょい足し情報
豪のCPIは3種類(通常、トリム平均、加重平均)あり、このうちRBAが重視していると言われるのはトリム平均(物価変動の大きい上下15%の品目を取り除いた平均値)。このトリム平均は前回前年比で+2.1%となり2015年12月期以来の2%台(RBAの目標値内)に乗せている。
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