メキシコペソ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・中国恒大集団のデフォルト懸念が緩和
・ドル/円に連れ高
・長期金利上昇で欧米株が下落
・9月前半CPI上振れ
メキシコペソ/円は上値の重い展開
中国不動産大手、恒大集団の債務不履行(デフォルト)を巡る懸念がひとまず和らいだ事から、23日には5.50円台を回復。
米長期金利の上昇を受けてドル/円が111円台に上伸する中、その後もペソ/円は強含みで推移しました。
28日には5.530円前後まで上昇しましたが、米長期金利の上昇を嫌気して欧米の株価が値崩れを起こすと一転して下落。
メキシコの9月前半の消費者物価指数(CPI)が前年比5.9%に上振れした事で一時的に反発しましたが、リスクオフの流れには逆らえず5.50円台を割り込んで反落しました。
29日早朝には一時5.464円前後まで下落する場面もありました。
注目ポイントは政策金利
30日にメキシコ中銀が政策金利を発表します。
インフレの高止まりを背景に4.75%への利上げ予想が大勢を占めています。
前回まで2会合連続で利上げを行っている他、前回の利上げが3対2の僅差で決まった事を踏まえると、今回は政策金利を4.50%に据え置く可能性もゼロではなさそうです。
ただ、政策金利をインフレ率以下の水準にとどめてしまうと通貨安圧力が高まりかねません。
足元のペソはドルに対しても底堅さを維持していますが、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の正常化に動き始めた事で今後はドル高・ペソ安が進む可能性もあります。
メキシコ中銀としては、金融政策の信認を維持するためにも利上げ姿勢を取り続ける必要があると見られています。
目先のメキシコペソ/円は、メキシコ中銀の政策金利のほか、米長期金利と主要国株価および原油価格の動きにも引き続き注目です。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
5.400~5.550円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆9/30 メキシコ中銀金融政策決定会合
・主要国株価 国際商品価格
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