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FX「中国恒大集団のデフォルト懸念が和らぎ、オセアニア通貨、欧州通貨が反発」

 

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おはようございます。本日は秋分の日で昼と夜の長さがほぼ同じですね。じゃあ「朝はないの」と突っ込みたくなるところですが、それはさておき、日の出が遅くなり、そろそろ自宅を出る時間と日の出の時間が逆転しそうです。

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■主要通貨ペアの前日の動き

主要通貨の変動幅
出典:上田ハーローFXの提示レート(Bid)をもとに作成

■三極通貨(ドル、ユーロ、円)

ドル円が109.21円、ユーロ円が128.03円、ユーロドルが1.1723ドルでオープン。中国恒大集団の利払いに対する懸念が継続する中、東京時間午前に中国恒大集団の主要子会社である恒大地産集団が23日の社債利払いをオンショアに関しては実施すると報じられたことで、リスク回避心理が和らぎ、円の売戻しからロンドン時間序盤にはドル円が109.60円、ユーロ円が128.54円、ユーロドルも1.1736ドルまで上昇しました。日銀金融政策決定会合は声明の一部文言が修正されたものの、基本的な金融政策への変化はなく、黒田日銀総裁も「ETF購入、現時点で出口を検討する段階にない」などと現在の政策を変更する意思はないことを発言しました。ロンドン時間は目立った材料もなく、様子見く方向感は出ませんでした。米FOMCでは現状の政策金利や資産購入額を維持したものの、「予想通りに進展が続いた場合、委員会は資産買い入れペースの減速が近く正当化される可能性があると判断」と11月のFOMCでテーパリング開始を示唆する内容となり、ドットチャートでは2022年の利上げ開始が示唆されました。パウエル米FRB議長も「早ければ次回FOMCでテーパリング発表の可能性」「テーパリング終了は2022年半ば頃が適切となる可能性」などと発言したことで、ドル円は109.89円まで上昇、ユーロドルは1.1750ドル付近から1.1685ドル付近まで下落、ユーロ円は128.75円付近から128.25円付近まで下落しました。
クローズ:ドル円 109.75円 /ユーロ円 128.25円 /ユーロドル 1.1684ドル。

■他通貨

ポンド円が149.17円、ポンドドルが1.3654ドルでオープン。東京時間朝方の中国恒大集団子会社からの社債利払いの報道にポンド円は149.73円、ポンドドルは1.3676ドルまで上昇しましたが、ロンドン時間序盤には英中銀(BoE)金融政策委員会を前にしたポジション調整の動きや豪潜水艦導入を巡るフランスとの関係悪化の憶測などから149.20円、1.3616ドルまで弱含みとなりました。NY時間序盤には149.75円付近、1.3667ドルまで買われたものの、米FOMCを受けて149.93円から149.45円、1.3688ドルから1.3610ドルまで下落しました。
クローズ: ポンド円149.45円 /ポンドドルが1.3613ドル

豪ドル円が78.96円、豪ドル米ドルが0.7226ドルでオープン。中国恒大集団の23日の利払いが行われるとの報道からのリスク回避の巻き戻しの動きに加え、ブロック豪準備銀行(RBA)総裁補佐の「マクロプルーデンスな引き締めが必要か継続的に評価」「最近の住宅市場の強さは経済にとってポジティブ」などとの発言もあり、豪ドル円は79.50円、豪ドル米ドルは0.7265ドル付近まで上昇しました。ロンドン・NY時間序盤も底堅い動きで米FOMCを迎えました。FOMC直後は79.92円、0.7296ドルの高値を付けましたが、次回FOMCでテーパリング決定される可能性が高いとのパウエル米FRB議長の発言から79.45円、0.7231ドルまで上げ幅を縮小しました。
クローズ:豪ドル円79.57円 /豪ドル米ドル0.7250ドル。

■前日の主な指標結果と発言

・ブロック豪準備銀行(RBA)総裁補佐:住宅市場と信用動向を注視している。マクロプルーデンスな引き締めが必要か継続的に評価。最近の住宅市場の強さは経済にとってポジティブ。住宅から生じる金融安定性へのリスクは高まっている可能性がある。
・日銀金融政策決定会合終了後政策金利発表: -0.10% (予想 -0.10%)
・日銀声明:国内景気は基調としては持ち直している。必要ならば躊躇なく追加緩和。
・黒田東彦日銀総裁:景気は基調として持ち直している。景気の先行きは感染症の影響和らぐもとで回復していくとみられる。個人消費はサービス消費の下押し圧力が強く、足踏み状態。中国恒大集団の債務問題、市場への影響を含めて状況を注視。市場は神経質な動きをしており、リスクは認識されている。(声明の一部文言変更について)基本的な好循環メカニズムや景気持ち直しが変わったわけではない。日銀の金融政策は物価安定を目指したもので、政府の財政を助けるためではない。ETF購入は従来以上にメリハリをつけて実施している。ETF購入、現時点で出口を検討する段階にない。
・ミュラー・エストニア中銀総裁:インフレが驚くべき上昇を見せる可能性がある。PEPP終了後にQEの拡大を協議する。3月にPEPPを終了すべき。
・南ア 8月消費者物価指数(CPI) m/m: 0.4% (予想 0.3%)
・独Ifo経済研究所:2021年の独経済成長率を+3.3%から+2.5%に下方修正。2022年の独経済成長率を+4.3%から+5.1%に上方修正。
・ジョンソン英首相:米国との自由貿易協定にはあらゆる可能性がある。
・米国 8月中古住宅販売件数年率換算件数: 588万件 (予想 589万件)
・ユーロ圏 9月消費者信頼感速報値: -4.0 (予想 -5.8)
・米連邦公開市場委員会(FOMC): 0.00-0.25% (予想 0.00-0.25%)
・米連邦公開市場委員会(FOMC)声明:米FRBは、この厳しい局面で米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む。ワクチン接種の進展と強力な政策支援により、経済活動と雇用の指標は引き続き力強さを増したが、新型コロナ拡大で回復は遅れた。インフレ率は主に一時的な要因を反映し、上昇している。経済および米国の家計や企業への信用の流れを支援するための政策措置を部分的に反映し、全体的な金融状況は引き続き緩和的だ。経済の道筋は引き続き、ウイルスの行方に左右される。ワクチン接種の進展は、公衆衛生の危機が経済に及ぼす影響を引き続き減らす可能性があるが、経済見通しへのリスクは残っている。委員会は雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す。インフレ率がこの長期的な目標を継続的に下回ってきたため、委員会は当面、2%をやや上回る程度のインフレ率の達成を目指す。これによりインフレ率は時間とともに平均で2%になり、長期的なインフレ期待は2%にしっかりととどまる。これらの結果が達成されるまで、委員会は緩和的な金融政策の姿勢を維持すると予想する。委員会はFF金利の目標誘導レンジを0-0.25%に維持することを決定し、労働市場の状況が委員会の最大雇用の評価に一致する水準に達し、インフレ率が2%に上昇して当面の間2%をやや超えるような軌道に乗るまで、この目標誘導レンジを維持することが適切だと予想する。昨年12月、委員会は最大雇用と物価安定の目標に向けてさらに著しい進展が見られるまで、FRBが引き続き米国債の保有を少なくとも月800億ドル、およびエージェンシーローン担保証券の保有を少なくとも月400億ドル増やすことを示した。それ以来、経済はこれらの目標に向けて前進している。予想通りに進展が続いた場合、委員会は資産買い入れペースの減速が近く正当化される可能性があると判断。これらの資産購入は、円滑な市場機能と緩和的な財政状態を促進するのに役立ち、それによって家計や企業への信用の流れを支援する。金融政策の適切な姿勢を評価するに当たり、委員会は今後もたらされる経済見通しに関する情報の意味を引き続き監視する。もし委員会の目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある。委員会の評価は、公衆衛生に関連する情報、労働市場の状況、インフレ圧力、インフレ期待、金融と世界の動向を含む幅広い情報を考慮する。今回の決定は全会一致。
・パウエル米FRB議長:経済回復が完全なものとなるまで金融支援を継続。経済成長は年末まで力強く継続する可能性が高い。労働市場の改善継続を想定。インフレに上向きのリスク。インフレが予想よりも高いままであれば、FRBは対応する。テーパリング終了は2022年半ば頃が適切となる可能性。テーパリングは利上げ時期を示す直接的なシグナルではない。早ければ次回FOMCでテーパリング発表の可能性。テーパリングの時期とペース、FOMC内で広い支持。
※m/m = 前月比、q/q = 前期比、y/y = 前年比

■為替

通貨ペア 引値 前日比 前日比(%)
USD/JPY 109.749 0.537 0.49%
EUR/JPY 128.247 0.214 0.17%
GBP/JPY 149.448 0.310 0.21%
AUD/JPY 79.573 0.606 0.77%
NZD/JPY 76.828 0.370 0.48%
EUR/USD 1.16837 -0.00406 -0.35%
GBP/USD 1.36130 -0.00411 -0.30%
AUD/USD 0.72496 0.00227 0.31%
NZD/USD 0.70004 0.00007 0.01%

source: uedaharlowfx

 

■三極(ドル、ユーロ、円)の1時間足

三極通貨の1時間足
source:uedaharlowfx UHChart
※チャート、文中およびクローズの為替レートは上田ハーローFXでの提示レート(Bid)です。

 

■株価

Index 引値 前日比
日経225 29,639.40 -200.31
TOPIX 2,043.55 -21.00
CSI300(中国) 4,821.77 -34.17
FTSE100(英) 7,083.37 102.39
DAX(独) 15,506.74 158.21
NYダウ(米) 34,258.32 338.48
S&P500(米) 4,395.64 41.45
NASDAQ(米) 14,896.85 150.45

 

■金利

Country 利回り 前日比
米10年債 1.301 -0.022
日本10年債 0.035 -0.010
英10年債 0.799 -0.008
独10年債 -0.324 -0.007

 

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1,778.80 0.60
NY原油(期近) 72.23 1.74

source: bloomberg.co.jp (株価、金利、コモディティ価格)

 

■本日の指標発表予定

重要度低15:45 フランス 9月企業景況感指数
重要度低16:15 フランス 9月製造業PMI速報値
重要度低16:15 フランス 9月サービス部門PMI速報値
重要度高16:30 スイス国立銀行(SNB)3か月物銀行間取引金利誘導目標
重要度高16:30 ドイツ 9月製造業PMI速報値
重要度高16:30 ドイツ 9月サービス部門PMI速報値
重要度高17:00 ユーロ圏 9月製造業PMI速報値
重要度高17:00 ユーロ圏 9月サービス部門PMI速報値
重要度低17:00 ノルウェー中銀(Norges Bank)政策金利
重要度高17:30 英国 9月製造業PMI速報値
重要度高17:30 英国 9月サービス部門PMI速報値
重要度低18:45 エルダーソンECB専務理事講演
重要度高20:00 英中銀(BoE)金利発表
重要度高20:00 英中銀資産買取プログラム(ポンド)
重要度高20:00 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
重要度高20:00 トルコ中銀(TCMB)政策金利
重要度低21:30 カナダ 7月小売売上高 m/m
重要度低21:30 カナダ 7月小売売上高(除自動車) m/m
重要度低21:30 米国 新規失業保険申請件数
重要度低21:30 米国 失業保険継続受給者数
重要度高未定 南ア準備銀行(SARB)政策金利
重要度高22:45 米国 9月製造業PMI速報値
重要度高22:45 米国 9月サービス部門PMI速報値
重要度低22:45 米国 9月総合PMI速報値
重要度低23:00 米国 8月景気先行指標総合指数 m/m

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