南アランド/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・米株反発でリスクオン
☆南アで暴動発生 死者 逮捕者多数
・経済活動やワクチン接種にも影響
南アランド/円は3カ月ぶり安値へと下落
9日には米国株の反発などを受けて7.749円前後まで上昇する場面もありましたが、12日に南ア最大都市のヨハネスブルグなどで大規模な暴動が発生するとランドが急落。
翌13日には暴動がさらに拡大した事から7.484円前後まで下値を拡大して4月13日以来の安値に沈みました。
暴動は、汚職疑惑の渦中にいるズマ前大統領が収監されたことへの抗議活動が発端です。
暴徒による略奪や放火が相次ぐ中、死者は72人に上り、1234人が逮捕されたと伝わっています。
銀行や一部の工場が休業に追い込まれ、経済活動がストップしたほか、薬店の閉鎖により新型コロナワクチンの接種にも影響が出ている模様です。
注目ポイントは暴動の行方
南アフリカで発生した暴動には、ラマポーザ大統領の改革が進まない事による政治的不満や、コロナ禍の経済不安も影響していると見られます。
政権は、軍隊を投入して治安回復に動いていますが、先行きは不透明な状況です。
暴動がさらに拡大すれば、南アフリカから投資基金の流出が加速するおそれもあります。
当面は、暴動を巡る報道がランド相場のカギを握る事になるでしょう。
暴動が沈静化に向かえば、ランドは下げ止まると見られますが、その後は経済情勢次第となりそうです。
なお、南アフリカでは21日に6月消費者物価指数が発表される他、22日には南アフリカ中銀の政策金利発表が予定されています。
来週までの南アランド/円の見通し
予想レンジ
7.250~7.700円
基調
波乱含み
来週までの注目ポイント
☆南ア暴動の行方
・7/21 南ア6月消費者物価指数
・7/22 南ア中銀政策金利
・主要国株価 国際商品価格
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