目次
▼1日(木)の為替相場
(1):6月日銀短観 予想に届かず
(2):豪貿易収支 予想を下回る
(3):欧州各国製造業PMI 上方修正
(4):米失業申請 コロナ禍以降最低に
(5):米6月ISM製造業 前月から低下
(6):対ドルでポンド売り強まる
1日(木)の為替相場
期間:1日(木)午前6時10分~2日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):6月日銀短観 予想に届かず
6月日銀短観の大企業・製造業業況DIは+14と前回3月の+5から上昇したものの、市場予想(+16)には届かなかった。非製造業も+1と、5期ぶりにプラス圏に浮上したが予想(+3)は下回った。なお、事業計画の前提となる2021年度の想定為替レートは、ドル/円が106.71円、ユーロ/円が125.27円だった。いずれも足元の実勢レートより円高水準となったが、前回(106.07円、123.10円)よりは円安方向に振れた。
(2):豪貿易収支 予想を下回る
豪5月貿易収支は96.81億豪ドルの黒字となり、黒字額は市場予想(105.00億豪ドル)に届かなかった。中国6月財新製造業PMIは51.3と予想(51.9)を下回った。
(3):欧州各国製造業PMI 上方修正
ドイツやフランスの6月製造業PMI・改定値が上方修正された事で、ユーロ圏6月製造業PMI・改定値も、速報値の63.1から63.4に上方修正された。その後に発表されたユーロ圏5月失業率は7.9%となり、予想(8.0%)以上に改善した。
(4):米失業申請 コロナ禍以降最低に
米新規失業保険申請件数は36.4万件と市場予想(38.8万件)を下回り前週(41.5万件)から改善。2020年3月のコロナ禍以降で最低を記録した。
(5):米6月ISM製造業 前月から低下
米6月ISM製造業景況指数は60.6と、市場予想(60.9)を僅かに下回り前月(61.2)から低下した。ただ、拡大・縮小の分岐点である50.0は引き続き大きく上回っている。なお、構成項目の雇用指数は49.9と7カ月ぶりに50.0を下回った。
(6):対ドルでポンド売り強まる
一時下げ止まっていたポンドが再び下落。英国内の新型コロナウイルス変異株の感染拡大や英中銀(BOE)の早期引き締め期待の後退などが重しとなり、対ドルでポンド売りが強まった。ポンド安・ドル高の流れがドル/円にも波及する形でドルは対円でも強含んだ。ドル/円は111.64円前後まで上昇して年初来高値を更新した。
1日(木)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:米雇用統計次第
昨日のドル/円は、年初来高値を更新して続伸。アジア市場では小動きだったが、欧米市場でドル買いが優勢となり、昨年3月以来の高値となる111.64円前後まで上伸した。他の主要通貨に対してもドルが強含んでおりドルインデックスは上昇、米国株はS&P500が連日の最高値更新、米長期債も買いが優勢で長期金利は小幅低下と、市場はさながら「米国買い」の様相となった。
本日は米6月雇用統計に注目が集まっており、予想以上の改善が確認されればドルは一段と強さを増しそうだ。ドル/円は昨年3月高値の111.72円前後を超えれば、112円台への続伸が視野に入ってこよう。ただ、昨日発表された米6月ISM製造業景況指数の構成項目である雇用指数が7カ月ぶりに50を割り込み、雇用情勢の悪化を示した点は気がかりだ。前月と同様に、人手不足が雇用情勢の改善を妨げている可能性も否定できない。その他、米国は来週月曜日が独立記念日の振替休日で、本日は3連休前の金曜日となる点にも注意が必要だろう。米6月雇用統計が期待ほど改善しなければ、持ち高調整のドル売りが活発化する事も考えられる。いずれにしても、本日のドル/円は「雇用統計の結果次第」と言えるだろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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