シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロ/ドル反落でネットロング大幅減
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットショート増加】
6月22日時点で円のポジションはドルに対して5.4万枚の売り越し(ネットショート)。
ロング・ショート、いずれも大幅に拡大したが、とりわけショートの積み増し度合いが大きかった事で、ネットショートは前週から0.7万枚増加。
期間中のドル/円相場は110.80円台の約2カ月半ぶり高値を示現。
FRBが利上げ予想時期を前倒しした事で、投機筋はドルの先高観(円の先安観)を強めているようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロ/ドル反落でネットロング大幅減】
6月22日時点でユーロのポジションはドルに対して8.9万枚の買い越し(ネットロング)。
小幅に減少したロングに対し、ショートが大きくポジションを積み増した事で、ネットロングは前週から2.9万枚減少。
期間中のユーロ/ドル相場はFOMC後に進んだドル高を背景に、約2カ月ぶり安値へと大幅反落(ユーロ安・ドル高)。
投機筋はその流れにそってユーロの売り持ちを一気に増やしたと考えられる。
同時に、ロング勢は一部ポジションを解消せざるを得なかったようだ。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドネットロング大幅減少】
6月22日時点でポンドのポジションはドルに対して1.8万枚の買い越し(ネットロング)。
取り崩されたロングに対し、ショートが大幅に積み増しされたことで、ネットロングは前週から1.4万枚減少。
期間中、コロナ感染増加で英経済の回復鈍化が警戒されたほか、ドル高が進んだ事もポンド相場の重石となった様子で、ポンド/ドルは2カ月ぶりに1.38ドル台を割り込んだ。
こうした中、半年近くに渡りポンド相場の上昇を支えてきた投機筋の強気スタンスが急速に緩んでいるようだ。
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IMMポジション
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