目次
▼18日(金)の為替相場
(1):日本CPI 前年比は8カ月連続でマイナス
(2):日銀金融政策維持 金融緩和継続へ
(3):英5月小売悪化 ポンド売り優勢
(4):米ブラード氏の発言でドル買い強まる
18日(金)の為替相場
期間:18日(金)午前6時10分~19日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本CPI 前年比は8カ月連続でマイナス
日本5月消費者物価指数は、前年比-0.1%と市場予想(-0.2%)を上回ったものの、8カ月連続でマイナスとなった。一方、生鮮食品を除いたコア指数は前年比+0.1%と予想(±0.0%)を上回り、14カ月ぶりのプラスとなった。
(2):日銀金融政策維持 金融緩和継続へ
日銀は大方の予想通りに金融政策の現状維持を決定。新型コロナ対応として導入した企業の資金繰り支援策を来年3月末まで半年間延長する事も決めた。黒田総裁はその後の会見で「企業の資金繰り、ひと頃より改善したが新型コロナの影響でストレスかかる状況が続くとみている」と説明。金融政策については「コロナ収束後も物価2%目指して金融緩和を当分続ける」と改めて表明した。いずれも市場の反応は小さかった。
(3):英5月小売悪化 ポンド売り優勢
英5月小売売上高は前月比-1.4%と予想(+1.5%)に反して減少。新型コロナウイルスのインド型変異株の感染が英国内で拡大している事への懸念も相まってポンドは売りが優勢となった。
(4):米ブラード氏の発言でドル買い強まる
ブラード米セントルイス連銀総裁は「米連邦準備制度理事会(FRB)は、必要であれば政策調整の準備をすべき」「最初の利上げは2022年後半になる見通し」などと発言。ハト派で知られるブラード総裁のタカ派発言を受けて米長期金利の上昇と共にドル買いが強まるとドル/円は110.48円前後まで上伸した。しかし、米国株が早期利上げへの警戒感から急落すると米長期金利が一転して低下したため110.00円台へと反落。なお、米10年債利回りはブラード総裁の発言を受けて一時1.52%前後へ上昇したが、株安を受けて1.43%台へと低下した。クロス円は米株安を受けて続落した。
18日(金)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:ドル高と円高の綱引き
18日のドル/円は方向感が定まらなかった。クロス円の下落に連れて一時110円台を割り込んだが、ハト派で知られる米セントルイス連銀のブラード総裁が来年後半の利上げに言及すると110.48円前後まで反発。しかし、早期利上げへの警戒感から米国株が値を崩すと米長期金利が一転して低下したため110.00円台へと押し戻された。
早期利上げ観測によるドル高と株安による円高の綱引きとなっており、ドル/円は本日も神経質な展開が見込まれる。米国の早期利上げ観測を巡っては、明日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言に注目が集まるだろう。本日は18日に続いてブラード・セントルイス連銀総裁が講演を行う他、カプラン・ダラス連銀総裁やウィリアムズNY連銀総裁の発言機会もある。ドル/円は、株価動向やクロス円の動きに加えFRB高官の発言を受けて方向感が定まりにくい展開が続きそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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