目次
▼25日(火)の為替相場
(1):人民元、対ドルで18年以来の高値
(2):独Ifo景況感指数、好結果
(3):仏中銀、債券購入ペース減速は「憶測」
(4):米消費者信頼感は今年初の低下
(5):インフレは「一過性」との見解揺るがず
25日(火)の為替相場
期間:25日(火)午前6時10分~26日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):人民元、対ドルで18年以来の高値
中国人民元(オフショア)が対ドル相場でほぼ3年ぶりの高値を更新。ドル安・人民元高の動きに連れてドルが全般的に弱含むと、ドル/円は108.56円前後まで下落した。
一方、豪ドルは人民元高に連れて上昇した。しかしその後、中国当局のドル買い介入と見られる動きで人民元が上げ幅を縮小するとドル/円も持ち直したが、豪ドルは伸び悩んだ。
(2):独Ifo景況感指数、好結果
独5月Ifo企業景況感指数は102.9と予想(101.0)を上回り前月(99.2)から上昇。
一方、これ以前に発表された独1-3月国内総生産(GDP)・改定値は前期比-1.8%と、速報値(-1.7%)から下方修正された。
(3):仏中銀、債券購入ペース減速は「憶測」
仏中銀のビルロワドガロー総裁は、「第3四半期または第4四半期に債券購入を減額するとの仮説は憶測にすぎない」「ECBの金融政策は、ユーロ圏のインフレが他よりも低いため、より辛抱強くなる」と発言した。
(4):米消費者信頼感は今年初の低下
米5月消費者信頼感指数は117.2と市場予想(118.8)に届かず、前月(117.5)から僅かに低下した。米4月新築住宅販売件数も86.3万件と予想(95.0万件)を下回った。
(5):インフレは「一過性」との見解揺るがず
クラリダFRB副議長は、「インフレは一過性との基本的な見解は変わらず、もし上昇圧力が続いても対処する方法はある」「いずれ資産購入のペース縮小に関する議論はするだろうが、今はそれが焦点ではない」と発言。
これより前には、クオールズFRB副議長も「インフレ圧力は一過性のものである可能性が最も高い、というのが自身やFRBの一般的な見解だ」と述べた。
25日(火)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:ドル/円、一進一退
昨日のドル/円は一進一退。全般的なドル安の流れに沿って108.56円前後まで下落したが、中国当局のドル買い・元売り介入と見られる動きが観測されると109.07円前後へと反発した。しかしその後は、米長期金利の低下も相まって108.70円前後まで押し戻されるなど、前日に続き方向感に乏しい展開となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)は足元のインフレ上昇を重要視せず、当面金融緩和を続けるとの見方が強まっており、米長期金利が低下する中、ドルは上値の重い展開が続きそうだ。一方で、そうした見方は株式市場の下値を支えると見られ、円の上昇余地も限られよう。ドル/円は本日も、米長期金利や株価動向の他、ドル/人民元相場の動きを睨んでもみ合う展開が続く公算が大きいだろう。
注目の経済指標
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