今週の注目通貨ペアはこれだ！
■ ドル/円 買いは買いでも、買いかな？ という程度・・・
先週は、月曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。週間を通じた上下の値幅は1円68銭ということで、それほど大きくはありませんが、それでも対円の通貨ペアの中で週末の金曜日に陰線を引く通貨ペアが大半の中、ドル円だけが逆行高というのは、上値追いの動きに期待が持てると考えてよいのではないでしょうか。連日、前日の高値を超えてきている点も無視できない要素だと思います。
移動平均線は、中期が下落する一方で短期と長期が上昇しました。短期と中期の移動平均線は、もう少しでゴールデンクロスを形成しそうです。また、実体線も3本の移動平均線の上側をキープしており、売り方の買い戻しが少しずつ持ち込まれている様子がチャートからも見て取れます。
今週は、やや買い先行スタンスで臨みたい感じがしています。大きく伸びるイメージはあまり持てませんが、逆に売りから入る選択は、チャート的にはなさそうです。ボリンジャーバンドの幅も更に狭まり、ボラティリティの欠如は相変わらずですが、MACDのゼロ越えも予想されますし、やや薄日が差してきたのでは・・・といったところでしょうか。
その他 通貨ペア分析
■ ユーロ/円 買いではなくなった、という感じ・・・
先週は、月曜日に安値を付け、木曜日に高値を付ける展開でした。チャート上の大きな特徴として挙げられるのは、やはり金曜日の陰線でしょうか。木曜日までは陽線の連続出現で上値追いの動きを見せていましたが、金曜日の陰線で買い方が一気に冷水を浴びせられたような形になっていますね。これでは、いくらチャート陰転していないとは言え、買い方もいったん投げざるを得ず、再度買われるにしても「出直し」と言う感じがします。
今週は、少し様子を見てみたい感じがします。先週金曜日の陰線の出現については、ここから一気に売りに転じる印象はありませんが、やや「時間切れ」のイメージが強く、その後の動きをしっかり見極めてみたいのです。大きく下がって下ヒゲを伴うようであれば買いの目も残っているかもしれませんが、ダラダラと下がるようだと買いスタンスは見送りが賢明、一方大きく戻るようであれば再度買いスタンスを取ることも念頭に置いておきたい感じがします。
■ ポンド/円 買いは買いでも一筋縄ではいかないのか・・・
先週は、月曜日に安値を付け、木曜日に高値を付ける展開でした。ユーロ円ほどではありませんが、金曜日の陰線で買い方の出鼻がくじかれた感じ。ただ、それも木曜日にかけての上伸が大きくなかったからこそ下落も小さかったと言えなくもなく、微妙な感じはします。いずれにしても、陰線で引けたからと言って上昇トレンドが完全に終焉を迎えたわけではないという点には留意しておきたいところです。
今週は、少し様子を見てみたい感じがします。先週金曜日の陰線がただのポジション調整ということであれば、週初から反発し、先週の戻り高値にチャレンジする展開が見られるのではないでしょうか。そうなれば、やはりチャート的には買いスタンスを取りたいところです。一方で、週初から実体線が中期の移動平均線に絡むような動きを見せるようであれば、これはもう調整局面が継続という判断をせざるを得ないと思います。
■ オージー/円 MACDのゴールデンクロスはダマシなのかな・・・
先週は、月曜日に安値を付け、木曜日に高値を付ける展開でした。週間を通じた上下の値幅はわずか1円51銭ということで、相変わらず小動きが続いていると言えそうです。ボリンジャーバンドの幅も一向に広がる気配を見せず、一体いつまでこんな状況が続くのかという感じがします。先週は、MACDのゴールデンクロスもあり、上値追いのチャンスだったのですが、金曜日の陰線で買い方がすっかり出鼻をくじかれてしまった感じがしますね。
今週は、少し様子を見てみたい感じがします。チャートの形状がユーロ円・ポンド円と酷似していますのでスタンスとしては同じような形、つまり、先週金曜日の陰線を早期にカバーするようであればすかさず買いスタンスに回帰、だらだらと売られるようであれば調整局面継続と判断、見送りが賢明ではないでしょうか。MACDのゴールデンクロスがありましたので、個人的には上伸に期待していたのですが・・・。
■ ユーロ/ドル 売りは売りでも、売りかな？ という程度・・・
先週は、木曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。水曜日から木曜日にかけて上値追いの動きを見せ、やや買いに傾いたかなと思われたところから金曜日に陰線が出現、一気に週間の安値を付けるところまで売り込まれました。先週月曜日の陽線の胴体部分は何とかキープしていますが、買い方の勢いは風前の灯、高いところを買った人は投げざる得ない形状となっています。
今週は、様子を見るよりないような気がします。先週金曜日の陰線の出現により、短期の移動平均線は下向き推移に舵取りを変えることが予想され、中期・長期の移動平均線に短期の移動平均線と実体線も徐々に収束するような形になるような気がします。実体線にポテンシャルを伴った動きが見られるとすれば、やはり下向きの動きということになるような気がします。ただし、この下落を取りに行くかどうかはその人次第といったところではないでしょうか。
今週のチャートリーディング ～相場の強さ～
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