目次
▼27日(火)の為替相場
(1):日銀政策金利維持 大規模緩和継続へ
(2):米消費者信頼感 14カ月ぶり高水準
(3):ロンフィク前後で円売り活発化
27日(火)の為替相場
期間:27日(火)午前6時10分~28日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日銀政策金利維持 大規模緩和継続へ
日銀は大方の予想通りに金融政策の現状維持を発表。同時に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)では、2023年度の国内総生産(GDP)の政策委員見通しの中央値は前年比+1.3%、消費者物価(除く生鮮、コアCPI)の見通しは同+1.0%とした。その後の記者会見で黒田総裁は「2%の物価目標の達成に時間かかっているのは残念」とした上で「強力な金融緩和続けるもとで、見通し期間は越えるが2%の物価目標は達成できると考えている」との見解を示した。
(2):米消費者信頼感 14カ月ぶり高水準
米4月消費者信頼感指数は121.7と、新型コロナ・パンデミック前の2020年2月以来の高水準を記録。市場予想(113.0)も上回った。雇用に関する項目で「現在、仕事が十分にある」と回答した割合が大きく増加しており、米国の雇用情勢が大幅に改善している事を示唆した。
(3):ロンフィク前後で円売り活発化
ロンドン16時のフィキシングの前後で円売りが活発化。投資家のリバランス(投資資金再分配)に絡む円売りが出たとの観測や、日銀の物価見通しがハト派的で大規模な金融緩和が超長期化するとの思惑が広がったとの見方に加え、一部の機関投資家がドル売りヘッジを巻き戻したとの観測も出ていた。
27日(火)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:FOMCに注目
昨日のドル/円は108円台後半へと上昇。NY市場で円がほぼ全面安の様相となり、19日以来の高値となる108.78円前後まで上伸した。日銀が、2023年のインフレ率が目標の半分の1.0%に留まるとの見通しを示した事が円売りを誘発したとの見方が出ている。アジア市場では全く材料視されなかっただけに、こうした見方にはいささか疑問は残るところだろう。ただ、本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、日銀のハト派スタンスが際立った面はあるかもしれない。なお、FOMCは量的緩和の縮小(テーパリング)について年内開始の可能性を示唆するとの思惑もある。
いずれにせよ本日の最大の注目イベントはFOMCであり、本日のドル/円はドル主導の動きになる公算が大きい。仮にFOMCがテーパリング開始の示唆などを行えば、109円台の回復を窺う展開となるだろう。一方、テーパリングの議論は時期尚早とするハト派スタンスを維持すれば108円台前半に反落する事になろう。
注目の経済指標
注目のイベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。