今週の注目通貨ペアはこれだ！
■ ポンド/円 素直に上昇トレンド継続という判断でよいのでは？
先週は、月曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。先々週の引けにかけて連続陽線で戻した流れを受け継ぎ、陽線続きの１週間となりました。特に、水曜日に終値ベースで戻り高値を超えてからは売り方の買い戻しが断続的に持ち込まれ、週末にかけても高いレベルをキープしての越週となっています。ボリンジャーバンドの幅も相変わらず広がらず、低いボラティリティのまま上値追いの動きを見せており、売り方もなかなか買い戻しに踏ん切りが付かないのかもしれませんね。
移動平均線は、３本とも上昇しました。短期・中期の移動平均線がゴールデンクロスを形成、３本の移動平均線の上側に実体線が位置しており、上昇トレンドに回帰したと考えてよいでしょう。ただ、長期の移動平均線の週間の上昇幅は75銭にも達していて、やや上昇ペースが速すぎるかもという懸念は生じてきています。実体線と長期の移動平均線の乖離も７円を超えてきており、こちらもやや危険領域と考えられるかもしれませんね。
今週は、買い先行で臨みたいところです。MACDが強烈なダイバージェンシーを起こしている点はやや気がかりではありますが、MACD自体はゴールデンクロスを形成、実体線の上伸に引っ張られる形でチャートは改善に向かいつつあります。新規のポジショニングで売りを選択する余地がないだけに、あとはロットとタイミングということになりますが、MACDに敬意を表するのであればロットを落とす、敢えて無視するということであればそれほど落とさなくてもよいといったところでしょうか。
その他 通貨ペア分析
■ ドル/円 まだ上値追いの動きが続くのでは・・・
先週は、月曜日に安値を付け、水曜日に高値を付ける展開でした。相変わらず強い地合いが続いており、先週も陰線が出現したのは木曜日だけで、その他の曜日はいずれも陽線の出現、実体線がほとんど短期の移動平均線の下側に潜り込むことはなく、売り方の根強い買い戻し意向がチャートからも窺えます。「強烈に強い」というわけではないのですが、いわゆる「買い回転」が効いているということなのでしょうね。
今週は、というよりも、今週も、買い先行で臨みたいところです。チャート的に売りを示すものは見られず、わずかにMACDのダイバージェンシーが気になる程度でしょうか。ただし、そのMACDも再度ゴールデンクロスを形成し、実体線の上伸が見られれば、ダイバージェンシーの解消へ向かうことが予想されます。高値圏での動きに惑わされず、しっかり買い先行スタンスを取りたいところです。
■ ユーロ/円 戻り高値越えの可能性が見えてきた・・・
先週は、月曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。先々週の金曜日に大きな陽線が出現して下落モードに終止符を打った可能性が示唆されていましたが、先週は月曜日の長い下ヒゲ、火曜日の上ヒゲを見てもまだ強弱の判断はつかず、「強いかも」と感じさせたのは水曜日の陽線が出現した後ということになると思います。しかし、それにしても週間を通じた上下の値幅は1円49銭ということで、大きな動きには発展していません。
今週は、やや買い先行スタンスで見てみたい感じがします。当然、3月中旬の戻り高値を超えるという相場観がないと買いにくいところではありますが、そうは言っても残り50銭ちょっとの話ですので、その気になればすぐに戻り高値越えが実現されてしまうでしょう。MACDの下押しを懸念するのか、短期・中期の移動平均線のゴールデンクロスを評価するのか、やや判断に困るところではありますね。
■ オージー/円 上伸基調ながら、やや上値の重い展開か・・・
先週は、月曜日に安値を付け、水曜日に高値を付ける展開でした。先々週の金曜日に比較的大きめの陽線が出現したことで下値不安はいったん和らいだ形になっていましたが、先週の動きを見る限り、木曜日の下ヒゲに見られるように、まだやや不安定な状態が続き、また、戻りの鈍さも目立つ形と言えそうです。ただし、週末にかけて値持ちした点は評価の対象としてよいと思いますし、先々週の火曜日の陰線もだいたい回復したということもあり、下値不安自体は大きくないような気がします。
今週は、少し様子を見てみたい感じがします。買いは買いだと思うのですが、対円で買うのであればオージー円以外により有望な通貨ペアを選択すべきではないでしょうか。大きな陽線が出現して、３月の戻り高値を一気に狙うような動きが見られれば、それはすかさず買いたい動機にかられますが、現状の低いボラティリティから判断して、その可能性はあまり高くないような気がします。
■ ユーロ/ドル 下値不安残るが、さて、どうだろうか・・・
先週は、月曜日に高値を付け、水曜日に安値を付ける展開でした。水曜日の上ヒゲを木曜日の陽線で回復した点は買い方にとって評価に値しますが、金曜日は小陰線ということで、戻る気配は見せてはいるものの、やはりまだ下値不安が完全に消滅したわけではないという風に解釈するのが妥当のような気がします。実体線も、戻したとは言え、短期の移動平均線水準を回復するのがせいぜいで、中期・長期の移動平均線までは相当の距離を残しています。
今週は、条件月で売り先行で臨みたいところです。もちろん、その条件というのは、先週木曜日の実体線を下回り、再度下値懸念が再発するような状態が見えること、です。戻した場合には、当然に強烈な戻り売りを浴びせられる形になると思いますので、敢えて買いで追いかける必要はないように思います。先週の安値を再度下回ってくるようであれば、買い方の安心はどこへやら、再度下落トレンドへの回帰ということで、意気揚々と売り先行スタンスで臨みたいところです。
今週のチャートリーディング ～相場の強さ～
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