目次
▼3日(水)の為替相場
(1):豪10-12月GDP 予想を上回る
(2):英財務相 一時帰休者支援延長へ
(3):米指標悪化もドル売り一時的
(4):ドル/円 20年7月以来の高値
3日(水)の為替相場
期間:3日(水)午前7時10分~4日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪10-12月GDP 予想を上回る
豪10-12月期国内総生産(GDP)は前期比+3.1%と市場予想(+2.5%)を上回る伸びとなった。7-9月期GDPも前期比+3.4%に0.1ポイント上方修正された。
(2):英財務相 一時帰休者支援延長へ
スナク英財務相は下院で予算演説を行い、新型コロナ感染拡大に伴う一時帰休者への支援を9月末まで延長する事などを発表。一方で、新型コロナワクチンの接種が順調に進んでいる事から、英国経済は当初の想定よりも半年早い2022年半ばまでにコロナ危機前の水準に戻るとの見通しを示した。その上で2023年には法人税率を約半世紀ぶりに引き上げる方針も表明した。これを受けて英国の株価と長期金利は上昇したが、ポンドの反応は限定的だった。
(3):米指標悪化もドル売り一時的
米2月ADP全国雇用者数は11.7万人増となり、市場予想(20.5万人増)を下回った。その後に発表された米2月ISM非製造業景況指数も55.3と予想(58.7)を下回り、内訳の雇用指数は1月の55.2から52.7へと低下した。ただ、いずれもドル売りの反応はごく一時的だった。
(4):ドル/円 20年7月以来の高値
米景気回復期待やインフレ期待の高まりに加え、英長期金利の上昇に連れた動きで米長期金利が上昇するとドル/円は107.15円前後まで上伸。2020年7月23日以来の高値を付けた。ただ、米10年債利回りが節目の1.50%手前で伸び悩むとドル買いは失速。ロンドンフィキシング(25時)に向けて106.80円台に押し戻された。
3日(水)の株・債券・商品市場
外為注文情報
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本日の見通し
ドル/円の見通し:FRB議長講演に注目
昨日のドル/円は、107.15円前後まで上昇して昨年7月23日以来の高値を付けた。米10年債利回りが再び1.50%に接近しており、米長期金利の上昇を受けてドル買い優勢の流れが継続した。日足は、前日の「上ヒゲ小陰線」を打ち消す格好の陽線引けとなり、一段高が期待できるチャートフェースとなっている。米長期金利が低下しなければ107円台半ばへの続伸が視野に入りそうだ。
ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が本日の講演で長期金利の上昇に懸念を示さないか注目しておきたい。議長は2月23日の議会証言で長期金利の上昇を静観する考えを示した。しかしその後、米10年債利回りが1.50%を超えて急伸し、米国株が急落するなど市場が不安定化した経緯がある。仮に、FRBが長期金利上昇のけん制にスタンスを修正すればドルは下落する事になるだろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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