目次
▼25日(木)の為替相場
(1):RBA 3年債購入額引き上げ
(2):円売り優勢 豪ドル/円3年ぶり高値
(3):米失業申請減少も市場は材料視せず
(4):米10年債急上昇 クロス円下落
25日(木)の為替相場
期間:25日(木)午前7時10分~26日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA 3年債購入額引き上げ
豪10-12月期民間設備投資は前期比+3.0%と市場予想(+1.0%)を上回る伸びとなった。なお、豪中銀(RBA)はこの日、定例国債買い入れオペで3年債の購入額を10億豪ドルから30億豪ドルへと引き上げた。3年債利回りをRBAの誘導目標(0.10%)付近に押し下げるための措置と見られる。
(2):円売り優勢 豪ドル/円3年ぶり高値
欧州株が堅調に取引を開始。原油など資源価格も上昇する中で豪ドル/円は約3年ぶりの高値となる84.95円前後まで上値を伸ばした。リスク選好の円売りが優勢となりユーロ/円やポンド/円も上昇したが、リスク選好でドルも売られたためドル/円は伸び悩んだ。
(3):米失業申請減少も市場は材料視せず
米10-12月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比年率+4.1%と、速報値(+4.0%)から僅かに上方修正されたものの、市場予想(+4.2%)には届かなかった。同個人消費・改定値は前期比年率+2.4%に下方修正された(速報値+2.5%)。また、米新規失業保険申請件数は73.0万件と、2020年11月以来の水準に減少した(予想82.5万件、前週84.1万件)。ただ、大寒波の襲来や祝日があった影響と見られ、市場は材料視しなかった。
(4):米10年債急上昇 クロス円下落
米7年債入札が不調だった事などから米長期金利が上昇。米10年債利回りは節目の1.50%を超えて一時1.60%台へと急上昇した。これを受けてドル買いが強まるとドル/円は106.40円前後まで上伸して2020年9月4日以来の高値を付けた。しかし、長期金利の上昇を嫌気して米国株が下げ幅を拡大すると、豪ドル/円などのクロス円の下落が加速したためドル/円も106.00円台に押し戻された。
25日(木)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:続伸期待
昨日のドル/円は米長期金利の上昇を受けて約5か月半ぶりに106.40円前後まで上伸。強い上値抵抗と見られていた106.20円台を突破した事から上昇に弾みが付きそうで、チャート面からは107.00円付近への続伸も期待できよう。ただ、米10年債利回りが約1年ぶりに1.5%を超えて上昇した事などから米国株が大幅に反落するなど市場はやや不安定化している。クロス円の調整ムードも気になるところであり、週末・月末の取引でドル/円が大きく上値を伸ばす展開にはなりにくいだろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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