目次
▼27日(金)の為替相場
(1):中国 豪産ワインに反ダンピング措置
(2):英EU交渉難航続く ポンド下落
(3):米S&P500は史上最高値更新
27日(金)の為替相場
期間:27日(金)午前7時10分~28日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国 豪産ワインに反ダンピング措置
中国が豪州産ワインに反ダンピング措置として保証金の徴収を課すと発表。これを事を受けて豪ドル売りが一時強まった。ただ、中国10月工業利益が前年比で28.2%増と大幅な伸びを記録した事などから中国株が上昇したため、下げ一巡後に豪ドルは持ち直した。
(2):英EU交渉難航続く ポンド下落
英国と欧州連合(EU)の通商交渉が難航しているとの見方からポンドが下落した。英国とEUの双方が、依然として大きな溝が残っていると表明。ジョンソン英首相は、「合意はEU次第」「英国は合意のあり、なしにかかわらず繁栄できる」「合意の可能性についてはノーコメント」「実質的であり重要な相違は埋まっていない」などと述べた。
(3):米S&P500は史上最高値更新
米株式市場が感謝祭の翌日で短縮取引のためクローズ。S&P500は史上最高値を更新した。その後米債券市場も短縮取引が終了。このためNY市場終盤は為替市場の値動きが細ったが、ユーロ/円は小幅に上昇した一方、ポンド/円は小幅に下落した。英国とEUの通商交渉への不透明感が広がる中、ユーロ/ポンド相場が上昇(ユーロ高・ポンド安)した影響が出た。
27日(金)の株・債券・商品市場・外為注文情報
注文情報
本日の見通し
ドル/円の見通し:上値重い展開継続
27日のドル/円は、一時104円台を割り込んで下落。103.91円前後で下げ渋ったものの、ユーロ/ドルが約3カ月ぶり高値を更新するなどドル安の流れの中で戻りは鈍かった。市場のドル先安観は根強く、ドル/円は本日も上値の重い展開が続きそうだ。
本日は、中国11月製造業PMIと石油輸出国機構(OPEC)総会に注目したい。足元のドルはリスクオンで売られるケースが多く、中国PMIが良好ならドルの下落に弾みが付く可能性もある。OPEC総会は1月に予定している原油増産を回避できるかが焦点で、増産回避に合意できれば原油高・ドル安に振れそうだ。その他、月末の本日は、東京仲値やロンドン・フィキシングの前後で通常より大きめのフローが入る公算が大きく、それに伴いレートが急変する可能性もあるため注意が必要だろう。
本日及び明朝の注目経済指標
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。