残すところ、米国大統領選挙まで残り1週間となりました。 日本時間では来週水曜日の午前中、また午後早い時間帯で結果は出ている可能性があります。
もう一つのパターンは、拮抗した場合、郵便投票の開示が遅れますので、当日中に決着つかずとなり、11月末や12月にまで結果が見えてこない想定も多少しておく必要もあるでしょう。ちなみに2000年のブッシュVSゴア大統領選挙戦は12月までかかりました。十分あり得るのではないでしょうか。
目次
▼バイデン大統領誕生はドル売りで市場は折り込んでいるのか?
▼しかしながら、選挙までは小動きか?
▼ダイバージェンス発生中!いつ狙うか?
▼4時間足サポートまで引きつけたい。
バイデン大統領誕生はドル売りで市場は折り込んでいるのか?
金融市場の既定路線は、バイデン候補が勝てば、ドル売り目線が大勢です。 追加緩和策はあるものの、行き過ぎた緩和の引き締めを実施予定であることから、米株も米ドルも下落リスクは当然あります。
過去10年間の米株の強さを考えると、なかなか信じがたいものがありますが、やはりマーケットはいつ崩れるかわかりません。 米株が崩れれば、世界全体的にリスクオフ相場となりますから、円高圧力になります。 また新型コロナの影響にて、欧米ではまた新規感染者がはっきりと上昇傾向です。
その代わり、日本をはじめ、東アジア各国は感染拡大の食い止めに現状は成功しています。 当コラムでも過去に持論を展開させて頂きましたが、東南アジアの医療や清潔度を加味しても、感染者数と死亡率が欧米と比べて、極めて低いことについておそらく何らかの有利な抗体を持っているのでしょう。 前述を考慮し、冷静に紐解くと資本はアジアに流れやすい環境は着々と整ってきているように感じます。 間も無く、中国と日本での渡航は緩和される方向で政府間も動いている報道もございますし、仮にもしそうなれば、また東アジア経済の活性化材料になるでしょう。
つまりいずれは円高・人民元高は避けられない可能性もあります。 もしかしたら米大統領選挙後、大きな円高トレンドにも警戒を入れておいても損はないでしょう。個人的にはトランプ相場でこの4年間お世話になった経験から、トランプ大統領再任が望ましいのですが、支持率の事前報道が結構な開きのままきておりますので、バイデン相場も検討に入れなければいけなくなって参りました。
しかしながら、選挙までは小動きか?
ドル円日足チャートです。
水星逆行期間も来週で終了です。ちょうど大統領選が終わった日からですので、星柄的にもバッチリなタイミングでしょう。 それまでは大人しい値動きは続くという目線に変更はありません。 先週同様に引き続きダイバージェンストレードを実践していきます。 まず日足ベースですが値をじっくり切り下げており、104円の重要サポートラインまで残すところ30銭が割り込んだとしても相場は戻る認識でおります。
これを念頭において1時間足でエントリータイミングを図りたいと思います。
ダイバージェンス発生中!いつ狙うか?
1時間足です。 ちょうどRSI14は1時間足ベースでダイバージェンスを発生させています。 バイデン勝利を見込んだドル売り円買いの先行した値動きなら、まだ数日ありますので、巻き戻し上昇も短期的に狙える算段でトレードしていきます。 価格レベル的には現状水準からロングを狙いたいと思っており、逆に104円のサポートラインも割り込むかもしれませんが、それでもロングをイメージしております。
戦略的には、104円バックにロング。割れた場合は一度損切りし、値動きを観察した上でイマイチ走らない場合は、103.80-104.00円の間であれば、再度買いを入れたいと考えております。あくまでも短期的なトレードに徹する予定です。
4時間足サポートまで引きつけたい。
ユーロドルも見ておきましょう。 こちらの逆張り戦略なら、同じく押し目買いです。
4時間のトレンドラインと水平線を引いてみましたが、比較的1.17ミドルゾーンですので、現在の価格からそこまで距離があるようなイメージはありません。 しっかり引きつけてロングを狙いたいと思います。 あえてここを割り込んでから参入もドル円同様に考えても良いように感じます。 1.17前半に下落したらしたでおそらくダイバージェンス発生でしょう。 4時間足ですので、明日ぐらいから買いのチャンスが来るでしょうか?
ドル円同様にそれぞれ見極めながら短期的な逆張りロング戦略で攻める予定です。
総じて、個人的な戦略はドル円押し目買い、ユーロドルも押し目買い戦略で今週後半は臨む予定です。ご参考までに。
【レベルアップセッション】
【先週のコラム】
【インタビュー】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。