（本記事は2020年10月27日に掲載された「初心者でも簡単！FXの始め方」を最新の情報を元に加筆・修正したものです）
社会人になったら、毎月のお給料から投資を始めてみたい。FXに興味はあるけれど、「たくさんお金が必要になりそう」とか、「リスクが高くて難しそう」とか、そうした感情から、自分の思いとは裏腹に足踏みしていませんか？
FXは自分のやり方次第で、十分にリスクコントロールできる金融商品です。そのためには、まずFXの基本的な仕組みを学び、リスクコントロールの方法の知識を身につけてください。FXは新社会人の毎月のお小遣い程度でも十分に投資ができる金融商品です。
FXは異なる通貨を売買して利益を獲得
FXとは「Foreign Exchange」の略称です。日本語では「外国為替証拠金取引」と呼ばれます。平日であれば24時間、為替相場は動いており、刻一刻と取引価格は変化します。簡単に言うと、異なるふたつの通貨を、売ったり買ったりすることで、そのときに発生する為替差益(キャピタルゲイン)を獲得します。
テレビニュースやネットニュースでドル/円やユーロ/円など主要通貨と日本円の交換レートが表示されています。簡単にいうと、それが、そのときの通貨ペアの売買価格です。
為替利益を得るパターンはふたつです。ドル/円の通貨ペアで示してみましょう。
このように「安く買って高く売る」、「高く売って安く買い戻す」のふたつで、とてもシンプルなのです。
スワップポイントで利益を獲得
FXにはもうひとつ利益を獲得する方法があります。それは各国の通貨間の金利差によって発生するスワップポイント（金利差調整分）を獲得すると言うものです。
外国為替市場で取引されている各通貨の金利はそれぞれの国の中央銀行が決める政策金利に応じて異なります。例えば、日本円で日本よりも政策金利の高い国の通貨を購入して保有し続けると、ほぼ毎日、スワップポイントが獲得できます。
このように日本と各国との金利差は大きく広がっています。スワップポイントを求めて高金利通貨を保有し続けているトレーダーもいます。
通貨ペアを構成する通貨のうち、相対的に高金利の通貨を売った場合、または相対的に低金利の通貨を買った場合には、その取引数量相当のスワップポイント（通貨ペアを構成する両通貨の金利差の調整額）の支払い額が日々蓄積され、時間の経過に比例して損失額が大きくなるので注意してください。現時点でスワップポイントを受け取れるポジションであっても、将来にわたって通貨ペアを構成する両通貨の金利差が縮小または逆転した場合は、その受け取り金額が縮小したり、反対に支払いへと転じたりする可能性があります。
FXのリスクコントロール
FXの特徴と言えば、レバレッジを効かせた取引です。個人なら最大で25倍のポジションを持ち、より大きな収益が狙えます。ただ、その一方で、レバレッジは最大のリスクにもなり得ます。取引に失敗すれば、大きな損失に見舞われて、元手の大半を失ったり、場合によってはそれ以上の損失を被ったりすることもあるからです。FXがハイリスク・ハイリターンの金融商品と呼ばれるのはそのためです。
だからこそリスクコントロールが重要になります。 FXには口座に入れた元手の残高が一定の割合を下回ると、強制的にポジションの反対売買を行うことで損失拡大を回避し、最低限の資金が口座に残るようにする「強制ロスカット」と呼ばれる仕組みがあります。 ただ、強制ロスカットが実行されると、損失は確定してしまいます。
強制ロスカットを避けるためには、レバレッジを掛けすぎないことが大切です。 外為どっとコムでは口座の有効比率（＝有効評価額÷必要保証金額）が200％以下になると注意を喚起するためのアラートメールが届きます（外貨ネクストネオの場合）。少なくとも有効比率が200％を切らないようにしましょう。
特にFX初心者は余裕を持って取引できるように、有効比率をさらに高めに維持してください。
（１）ポジションを持ちすぎない。
（２）１ポジションあたりのlot数を大きくしない。
（３）保証金を多めに入れて資金に余裕を持たせる。
このようなやり方で、有効比率が低くなりすぎないようにしましょう。
FXの定期積立で利益を得る商品も登場
FXでも定期的に積立投資ができる商品が登場しています。 外為どっとコムの「らくらくFX積立」は、１通貨単位で購入できます。通貨ペアによっては１通貨が100円程度なので、お小遣いの中から、ほんの少しだけお金を回せば、簡単に積立が始められます。 また、レバレッジも1倍〜3倍（個人の場合）の中から、自分で選択することができます。
つまり、リスクを抑えた投資が可能です。FXだからと言って、スキャルピングのように、ひんぱんに売ったり、買ったりする必要はありません。まずはスマートフォンの専用アプリでFX積立から始めて、為替相場を日頃からチェックする習慣をつけましょう。
通貨レートが上下すると資産評価額も変化します。急がずにゆっくりとFXの特徴を理解し、運用経験を積んでみてはどうでしょうか。
らくらくFX積立へ
FXの始め方
FXで資産を運用するためには、FX積立でも、一般的なFXでも、まずFX会社に自分の口座を開設します。そこに保証金を入れることで、トレードすることができるようになります。 口座開設の手続きでは、利用者の「本人確認（※1）」が必要になります。 一般的には手続きに数日かかりますので、余裕を持って申し込みをしましょう。
※1 外為どっとコムの口座開設では、スマホで本人確認を行なった場合は、最短で申込日の当日に開設が完了します（法人を除く）。書類をアップロードで行った場合は簡易書留で口座開設完了の連絡が行われますので、数日を要することになります。書類に不備があると手続きができませんので、念入りにご準備ください。 外為どっとコムの外貨ネクストネオでFXをする場合、手順は次の通りです。
こうして口座開設が完了したら、ホームページからIDとパスワードで自分のアカウントにログインし、口座に資金が入れられるようになります。
外為どっとコムは1,000通貨から
口座を開設したら、いよいよFXトレードのスタートです。
FX会社で異なりますが、ほとんどの会社が1万通貨、もしくは1,000通貨単位でトレードすることになります。 外為どっとコムの外貨ネクストネオは1,000通貨からの取引に対応しています。
もしあなたが小額からFXを始めたいのなら、1,000通貨単位でトレードできるFX会社で口座開設することをお勧めします。それは１万通貨と1,000通貨では、トレードに必要な資金額が大きく違うからです。
（※1米ドル/円が100円の場合）
さて、今回はお小遣いを貯めて小額からFXを始める方法を考えてみました。資金的に余裕を持ってFXを行うには、取引通貨単位の小さいFX会社で始めるほうが安心できますし、「らくらくFX積立」のような、さらに小額でFXの経験が積める新しい金融商品からスタートするという方法もあります。投資に無理は禁物です。不安な気持ちにならない程度で、まずスタートしてみましょう。
PickUp編集部 K氏：大学卒業後、テレビ制作会社に勤務、NHKや民放局の報道番組でディレクターを務める。 その後、出版業界に転じて金融・経済誌の編集者や記者として、政治・経済・金融などの記事制作に携 わってきた。現在はフリーで活動中。FX歴は10年以上。実際にポジションを持って、FXトレーダーたちのトレード手法を確認する日々を送っている。
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