FXの積立でおすすめの通貨ペアは?

f:id:navimedia:20211005170838j:plain写真=PIXTA
中・長期的な資産運用の手段として注目されているのがFXによる積立です。
通貨ペアにはそれぞれ特徴があるので、FXの積立に「向いている通貨ペア」と「向いていない通貨ペア」がありそうです。

各通貨の相場状況なども踏まえつつ、メリットが引き出せそうな通貨ペアを探してみましょう。

FXで効率よく積立するための3ポイント

いかなる投資においても、効率を高めるためには、コストをできるだけ抑えて、利益を大きく取ることです。

FXの積立も通常のFXと同様、コストになるのはスプレッド、利益はほぼ毎日発生するスワップポイントと相場変動から生まれる為替差益です。
個別に見ていきましょう。

1)FXの手数料「スプレッド」

通常のFXと同様に、FXの積立にも購入レートと売却レートでスプレッドが存在し、その差額は実質的な取引手数料となります。

FX会社のレートパネルをみたとき、例えば、米ドル/円のレートで「売値(Bid)1ドル=110円、買値(Ask)1ドル=110.002円」と表示されていたら、スプレッドは100.002円-100円=0.002円、すなわち、まったく価格変動のない状態で売買した際に0.002円=0.2銭のコストが発生することになります。

このスプレッドは、通貨ペアごとに異なります。
一般的に流通量の少ない通貨が含まれる通貨ペアになるほど、スプレッド幅は広くなる傾向にあり、米ドル/円のような流通量の多い通貨ペアは狭くなる傾向にあります。
このため、トルコリラ/円や、南アフリカランド/円のように流通量が少ない通貨ペアはスプレッド幅が広めとなる傾向があります。
ちなみに同じ通貨ペアでも、FX会社によってスプレッド幅が変わることがあります。

2)通貨国の金利差が生み出すスワップポイント

FX積立も通常のFX同様に「スワップポイント(=金利差調整分)」が受け取れます。

現在、日本はマイナス金利政策を実施しているため、多くの国の政策金利は日本よりも高金利になっています。
なかでも「トルコリラ/円」「南アフリカランド/円」「メキシコペソ/円」のような高金利通貨と日本円との通貨ペアは、スワップポイントが多くつくことになります。

ほぼ毎日獲得することができるスワップポイントが大きな意味を持つFXの積立において、高金利通貨はとても魅力的です。

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(2021年10月26日時点)


たとえば、2021年10月26日時点の政策金利は、日本は-0.10%、トルコは16.00%です。
トルコリラ/円で受け取れるスワップポイントは年利16.10%をもとに計算されることになります。

f:id:navimedia:20211026125032j:plainただ、スワップポイントが多いからという理由だけで、高金利通貨のペアを選んでしまうのは早計ではないかと思われる人もいるでしょう。

高金利通貨は新興国の通貨であるケースが多く、主要国通貨に比べて取引量が少ないのが一般的です。
そのためボラティリティ(価格変動率)が大きく、レートが激しく動く可能性が高くなるからです。

ところが、FXを積立方式で行うと、そうした為替変動リスクは低減されることになります。FXの積立は長期にわたって定期的に少額で買付をすることもできるからです。

こうした買い方をすると、結果的に購入レートは平準化されます。
これは「ドルコスト平均法」と言われるもので、投資の世界ではよく知られています。

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●新興国通貨が高金利である理由について 新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。

●スワップポイント(金利差調整分)について 通貨ペアを構成する通貨のうち、相対的に高金利の通貨を売った場合、または相対的に低金利の通貨を買った場合には、その取引数量相当のスワップポイント(通貨ペアを構成する両通貨の金利差の調整額)の支払い額が日々蓄積され、時間の経過に比例して損失額が大きくなりますのでご注意ください。また、現時点でスワップポイントを受け取れるポジションであっても、将来にわたって通貨ペアを構成する両通貨の金利差が縮小または逆転した場合には、その受け取り金額が縮小したり、反対に支払いへと転ずる可能性がございます。

3)価格変動による為替差益

もちろん、為替差益も十分に期待できます。
通常のFXと異なり、FXの積立で持つことができるのは日本円を売って外貨を購入する「ロングポジション」です。
購入した通貨ペアが上昇した場合は、スワップポイントだけでなく、このロングポジションの為替差益も発生することになります。

購入のタイミングを見計らい、下降トレンドにある通貨ではなく、中・長期的に上昇トレンドの通貨ペアを選ぶと良さそうです。
以上の3点を踏まえると、1)スプレッド幅が狭く、2)スワップポイントが多くて、3)中・長期的に上昇トレンドにあって、為替差益が期待できる通貨ペアが一番いいということになります。

安定性の米ドル

通貨取引量が多く、相場変動が比較的安定していると言われているのが米ドルです。
ただ、米ドル/円を長期チャートで見てみると、約10年前の2011年10月31日に過去最安値となる75円50銭台まで下落した後、2015年に125円台まで上昇、その後は少し下げて、現在(2021年9月)は111円前後で推移しています。
安定性があって値動きが限られていると思われがちな通貨ペアでも、上手に上昇トレンドをつかまえられたら、スワップポイントのみならず、最大50円もの為替差益を得られることを示しています。

f:id:navimedia:20211005171158j:plainまた、特にアメリカに関連する情報は、他国に比べるとかなり収集しやすく、相場のトレンドを読むための材料が整いやすい傾向にあります。
現在はコロナ禍による金融緩和で政策金利が低いためスワップポイントは少ないものの、一方でスプレッド幅が狭く、米ドル/円はFXで積立しやすい通貨のひとつともいえます。

日本円との政策金利差が大きいトルコリラ

高金利の新興国通貨「トルコリラ」は、中・長期の月足チャートで見てみると、2015年1月以降、25カ月移動平均線を上抜けしておらず、下降トレンドにありますが、最近は下落幅が小さくなってきており、為替変動リスクが低くなっているようです。

また、上述した通り、日本円とトルコリラとの政策金利差は16.10%ですので、スワップポイントは比較的多くなります。

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このようにFXの積立を始める前には、中・長期で相場トレンドを確認してから、通貨ペアを選ぶようにしましょう。

安定ペアと変動ペアの組み合わせ

今回はFXで積立をする際に、どのような視点で通貨ペアを選ぶべきなのかを考えてきました。
もちろん、スワップポイントが多く、スプレッド幅が狭く、上昇トレンドにある通貨ペアを選択するのがベストです。しかし、為替相場は常に変動していますので、必ずしもベストな通貨ペアを選択し続けることができないかもしれません。
そうしたことを考えると、例えばスプレッド幅が狭く、安定性が期待できる「米ドル/円」のような通貨ペアと、「トルコリラ/円」のような高金利通貨ペアという、特徴が異なる複数の通貨ペアで積み立てることも有効な選択肢となります。異なる複数の通貨ペアを選択することは投資対象の「地域分散」につながり、リスクを抑える効果があります。ご自身でもぜひ研究してみてください。

●店頭FX(外国為替保証金取引)における新興国通貨取引のリスクについて 当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソはインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。
また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。
あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。
これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。
以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。

Pickup編集部

www.gaitame.com

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