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「ドル/円、104円台後半中心の動きに」 外為トゥデイ 2020年10月26日号

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目次

▼23日(金)の為替相場
(1):仲値のドル売り観測でドル失速
(2):英小売 予想を上回る
(3):欧州圏PMI 製造業は堅調
(4):仏 英EU交渉妥協との観測でポンド上昇
(5):米経済対策協議の見方交錯 方向感欠く

▼23日(金)の株・債券・商品市場&外為注文情報

▼ドル/円の見通し:
104円台後半中心の値動き

▼本日の注目イベント

23日(金)の為替相場

f:id:gaitamesk:20201026092519p:plain期間:23日(金)午前6時10分~24日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):仲値のドル売り観測でドル失速

前日のNY市場のドル反発の流れを引き継いでドル/円は104.94円付近まで上昇したが、仲値に向けた本邦輸出企業のドル売り観測で反落した。なお、日本9月消費者物価指数は前年比±0.0%(予想:±0.0%)、日銀が物価目標の対象とするコア指数(除生鮮食)は前年比-0.3%(予想:-0.4%)であった。

(2):英小売 予想を上回る

英9月小売売上高は前月比+1.5%と市場予想(+0.2%)を上回る伸びとなった。自動車燃料を除いた売上高も前月比+1.6%と予想(+0.5%)以上に伸びた。その後に発表された英10月製造業PMI・速報値は53.3、同サービス業PMI・速報値は52.3(予想:53.1、53.9)であった。

(3):欧州圏PMI 製造業は堅調

独10月製造業PMI・速報値は58.0と予想(55.0)を上回った一方、同サービス業PMI・速報値は48.9と予想(49.4)を下回った。ユーロ圏10月製造業PMI・速報値は54.4、同サービス業PMI・速報値は46.2(予想:53.0、47.0)であった。新型コロナウイルスの感染拡大でサービス業の景況感が悪化した一方、製造業は堅調を維持しており、これは仏10月PMI・速報値も同様であった。

(4):仏 英EU交渉妥協との観測でポンド上昇

仏政府は、英国が欧州連合(EU)から正式に離脱した後の漁獲量の減少を見越して国内水産業向けの対策を準備している事が報じられた。これを受けて、英・EU通商交渉の争点のひとつである「漁業権」について、仏政府に妥協の用意があるとの見方が広がりポンドが上昇した。ただ、ポンド買いの動きは一時的だった。

(5):米経済対策協議の見方交錯 方向感欠く

米追加経済対策協議への期待と不安が交錯する中、米国株はNYダウ平均が小反落した一方、ナスダックとS&P500は小幅続伸とマチマチの動き。為替市場でもドル買いが先行(ドル/円上昇、クロス円下落)したが早々に一巡するなど主要通貨の方向感は定まらなかった。なお、米追加経済対策協議については民主党のペロシ下院議長が「法案は、大統領の支持があれば、11月3日の議会通過が可能」との見解を示した一方、ムニューシン米財務長官は「ペロシ議長は固く譲らず、『著しい相違』が残る」と述べた。

23日(金)の株・債券・商品市場&外為注文情報

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ドル/円の見通し:
104円台後半中心の値動き

23日のドル/円は一時104.94円付近まで上昇したものの105円台に届かず失速。欧州株高を背景にリスク・オンのドル売りが優勢となり104.55円前後まで反落した。NY市場ではやや持ち直したが104円台後半で弱持ち合いの展開に変化はなかった。

なお、週末には米追加経済対策協議の難航や、新型コロナウイルス感染が欧米で再拡大している事が報じられており、週明けの米国株先物は軟調にスタートしている。このままリスク・オフムードが広がればドルは堅調に推移するだろう。ただ、来週には米大統領選挙が控えており市場は様子見に傾きやすい。105円台を回復して大きくドルが反発する公算は小さく、ドル/円は本日も104円台後半が中心の値動きとなりそうだ。

本日の注目イベント

f:id:gaitamesk:20201026092828p:plain※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。