目次
▼21日(水)の為替相場
(1):ドル/円 月初来安値更新
(2):英・EU交渉 進展期待でポンド上昇
(3):英・EU交渉再開でポンド買い加速
(4):米下院議長 協議前向きの発言で株反発
21日(水)の為替相場
期間:21日(水)午前6時10分~22日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):ドル/円 月初来安値更新
ドル/円は2日以来の105円割れとなり、2日安値の104.94円前後も下抜けて月初来安値を更新。中国人民元が対ドルで約2年3カ月ぶりの高値を付けた事が対円でもドル安を進行させた。
(2):英・EU交渉 進展期待でポンド上昇
欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官は欧州議会で「英国との交渉は手の届くところにある」「合意にはバランスの取れた妥協を反映させる必要がある」と発言。英・EU通商交渉の進展期待が高まりポンドが上昇した。なお、これより前に発表された英5月消費者物価指数は前月比+0.4%、前年比+0.5%と予想(+0.5%、+0.6%)を小幅に下回った。
(3):英・EU交渉再開でポンド買い加速
英国とEUの通商交渉が11月半ばまでの合意を目指して再開される見通しとの報道を受けてポンドは続伸。その後、英政府が正式に交渉再開を発表するとポンド買いが加速した。
(4):米下院議長 協議前向きの発言で株反発
米民主党のペロシ下院議長は、トランプ政権との追加経済対策協議について「合意の見込みはあると考えている」と前向きな発言を行った。これを受けて米国株が一時プラス圏を回復するとポンド/円はこの日の高値を付けた。豪ドル/円も上昇した一方、ユーロ/円はドル/円の下落に連れて弱含むなど、クロス円はマチマチの動きとなった。
21日(水)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
104円台前半は押し目買い優勢
昨日のドル/円は1カ月ぶり安値へと下落。全般的なドル安の流れに押され、節目の105.00円や2日安値の104.94円前後を割り込むと下落に弾みが付いた。損失確定の投げ売り・見切り売りが主導した模様で、買い戻しの動きはほとんど見られずNY市場では9月21日以来の安値となる104.34円前後まで下値を切り下げた。
チャート上では月初来安値を更新した事で9月安値の104.00円前後まで下値余地が広がった。仮にこれを割り込めば、年初来安値の101.17円前後までメドらしいメドは見当たらない。もっとも、短期筋の投げ売りは一巡したと見られ104円割れの可能性は低いと見ている。コロナ・ラリーが終了した4月以降のレンジ下限でもある104.00円にかけて104円台前半では押し目買いが入りやすいと考えられる。
本日及び明朝の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。