目次
▼8日(火)の為替相場
(1):日本GDP 一次速報から下方修正
(2):ユーロ圏GDP 改定値から上方修正
(3):欧州株下げ幅拡大 円買い優勢
(4):米ナスダック大幅安 円買い継続
8日(火)の為替相場
期間:8日(火)午前6時10分~9日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本GDP 一次速報から下方修正
日本4-6月期国内総生産(GDP)・二次速報は前期比年率-28.1%と、一次速報(-27.8%)から小幅に下方修正された。また、日本7月経常収支は1兆4683億円の黒字、同貿易収支は1373億円の黒字であった(予想:1兆9014億円の黒字、1821億円の黒字)。
(2):ユーロ圏GDP 改定値から上方修正
ユーロ圏4-6月期GDP・確定値は前期比-11.8%と、改定値(-12.1%)からやや上方修正された。前年比でも改定値の-15.0%から-14.7%へ修正された。
(3):欧州株下げ幅拡大 円買い優勢
欧州株や日米の株価先物が下げ幅を拡大する中、リスク回避の円買いが優勢となった。ドル/円は106円台割れでストップロスを誘発。ポンド/円は、英国が欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)を締結できないまま「移行期間」を終えるリスクが高まったとの見方も相まって下落した。
(4):米ナスダック大幅安 円買い継続
アップルやアマゾンなどのテクノロジー株を中心に売りが続き、ハイテク企業が多い米ナスダック総合指数は前営業日比で4%を超える大幅安となった。これを受けてリスク回避の円買いが継続するとともに、円以外の通貨に対してはドル買いも強まった。このため、クロス円は軟調推移が継続した一方、ドル/円は下げ渋った。
8日(火)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:105円台で値固めへ
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落。欧米株の下げを受けてリスク回避の動きが強まると一時105.80円台まで弱含んだ。なお、米国株式市場ではテクノロジー株の下落が続き、ハイテク中心のナスダック総合指数は前日比4%を超える大幅安となった。こうした中、ドルもリスク回避のための買いが優勢となり、対円以外では上昇した。このためドル/円の下落は小幅に留まり、日足一目均衡表の雲下限付近で下げ渋った。
本日のアジア株は軟調が見込まれるが、株安は引き続きドル/円下落の決定打にはなりにくいだろう。本日も105円台後半で「値固め」の展開が予想される。日足一目均衡表の雲下限が位置する105.80円台を維持できるかが見どころのひとつになりそうだ。
本日の注目イベント
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