目次
▼4日(金)の為替相場
(1):豪小売売上高 予想に届かず
(2):米雇用統計 好結果でドル買い
(3):米雇用好結果も米株反落で円買い
(4):FRB議長「長期にわたり低金利必要」
4日(金)の為替相場
期間:4日(金)午前6時10分~5日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪小売売上高 予想に届かず
豪7月小売売上高は前月比+3.2%と伸び率は予想(+3.3%)に届かなかった。
(2):米雇用統計 好結果でドル買い
米8月雇用統計は、非農業部門雇用者数が137.1万人増、失業率は8.4%であった(予想:135.0万人増、9.8%)。失業率が予想以上に改善した事を受けてドル買いが強まると、ドル/円は106.50円前後まで上昇した。米8月雇用統計のその他の項目は、平均時給が前月比+0.4%、前年比+4.7%(予想:±0.0%、+4.5%)、労働参加率は61.7%(予想:61.8%)であった。なお、労働省の説明によると、失業者が誤って雇用状態にあると分類されたケースを調整していれば、失業率は実際の発表数値を0.7%ポイント上回っていたとの事。
(3):米雇用好結果も米株反落で円買い
米8月雇用統計の好結果を受けて小高く始まった米国株が値を保てず反落すると、リスク回避の円買いが強まりクロス円が下落。ドル/円は、ユーロ/ドルなどのストレートドルでドルが買われた影響から小幅な下落に留まった。
(4):FRB議長「長期にわたり低金利必要」
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、「きょう発表された雇用統計は良い内容だった。完全雇用に戻るには新型コロナを収束させる必要がある」「我々は米経済が長期にわたり低金利を必要とすると考える。それは経済活動を支援する」などと述べた。
4日(金)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:全体的に様子見ムード
4日のドル/円は、米8月雇用統計を受けてドルが買われると106.50円前後まで上昇したが、米国株の続落で円が強含んだため106.20円前後へと押し戻された。なお、米8月雇用統計では非農業部門雇用者数が137.1万人増とおおむね予想通りだった一方、失業率は8.4%と前月の10.2%から急低下して予想以上に改善した。
市場の関心は、雇用統計が予想より良好だったにもかかわらずIT銘柄を中心に続落した米国株の動きだろう。しかし、本日は米国がレーバーデーの祝日でNY株式市場は休場となる。市場は、明日の取引再開を睨んで全体的に様子見ムードに傾きがちだろう。本日のドル/円は106円台後半が重い半面、105円台では底堅い展開が続きそうだ。
本日及び明朝の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。