先週の水曜夜、ユーロドル高値圏が最後、1.19台ミドルから下限は1.1750近辺までの調整下落となりました。
先週のコラム通り、新月であったため、天体の関係上、相場の分岐点となりやすいフェーズでした。
参考:https://www.gaitame.com/media/entry/2020/08/19/163035
そのため、今日明日の押し目買いは控えることについて言及をさせて頂いておりましたが、その調整が本格化している格好です。
よって長らくユーロドルの買い戦略を継続してきましたが、方針を変更したいと思います。1.18割れで持っていたポジションが全て利益確定や損切り値に達したため、押し目買い戦略は終了と致します。(一旦は。)
もちろん、中長期的に1.25や1.27方向はまだ向かっていくと考えておりますが、今のところ、どちらかというと1.17を一度試しにいく、または1.17を割れて深く調整するかも?というイメージを持っております。
ここ2-3ヶ月の上昇相場は一定の目処がきたのではないかと考えてはじめた次第です。
では、ユーロドル4時間足から見ていきましょう。
目次
▼8月は実はレンジ相場でもあった?
▼日足チャートはダイバージェンス
8月は実はレンジ相場でもあった?
8月相場を振り返りますと、1.17-1.19レンジを主体とした高値圏での推移が続きました。
誰がみても上昇相場だとわかった日足チャートでしたでしょうから、押し目買いで参入してくるプレイヤーと僕のように中期で持っていたポジションの利益確定売りや短期プレイヤーの押し目買いと利益確定売り、そして超短期組の戻り売りなどが参入してきたのでしょう。
上記のトレーダー参戦より、相場が拮抗したと考えております。
8月チャートは上昇しているように思えましたが、意外にも上昇相場ではなく、レンジ相場といったほうが正しいかもしれません。
しかしながら、そろそろこの相場も一服感がありそうです。
今月は、2度の1.17から切り返して上昇に向かうタイミングありましたが、この押し目のタイミングは、どちらも早い切り返しでの上昇が再開されておりました。
しかし、今回の1.1750(先日つけた安値)からの切り返し上昇トレンドに勢いはありません。時間が経過気味です。
おそらくロングでまだ捕まっているものでしょう。
また新規のプレイヤーから出てくる、戻り売りトレードも重しになっているのではないでしょうか。
まだ拮抗気味であることを考慮すると、1.17台からの押し目買いは入ってきそうですが、1.17割れにはストップが集中してくるでしょう。
つまり、1.17割れの場合は多くの損切りを巻き込む可能性が高いわけで、割り込んだ際には大きく下値を伸ばす可能性が高いと考えております。
1.17割れを示現する場合、有利なリスクリワードで損小利大トレードが可能となりそうです。
ですので、個人的には下落方向に短期的に狙いを定めはじめました。
日足チャートはダイバージェンス
日足ですと、MACDのダイバージェンスが発生しております。
ローソク足の価格上昇と相反する動きをMACDが示現しております。
MACDダイバージェンスが日足や週足レベルで発生することは結構希であり、年に数回程度と限られた回数しかありません。
RSIのダイバージェンスより発生回数は明らかに少ない反面、正確度はMACDのほうが断然高いです。
基本的なトレードプランになりますが、やはりこの上昇相場の買われすぎからくる調整フェーズは2週間ばかり、あるのではないでしょうか?
世界のドル売り相場の調整を狙ったエントリーも考慮して、ユーロドルを少額打診売りから入ろうと考え始めました。
個人的なイメージですが、1.1966をストップに設定し、1.18台から売り上がりをイメージしております。
利食いターゲットを1.17手前と1.17割れの2パターンをイメージし、リスクリワードは1:2をベースに考慮しながら打診売りを仕掛ける予定です。
中期トレンドは、まだ上昇相場ですので、欲張りすぎず、あくまで調整狙いといった観点でみています。
あきらかなファンダメンタルズ材料にて、ユーロ売りやドル買いが起こらない限りは、打診トレードに収め、少額で戻り売りを実施していく狙いです。
世界のドル売り相場にも一服感の様相が濃くなってきておりますので、一度、ここからはまた仕切り直しで新規エントリータイミングを図りたいと思います。
仮に向こう1週間以内で1.15〜1.1650ゾーンに差し掛かった場合は、再び買いエントリーを入れる予定があることも付け加えておきます。
【レベルアップセッション】
【先週のコラム】
【インタビュー】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。