メキシコペソ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・S&Pが格下げを警告
・ドル安進行がペソを支援
・円高進行がペソの重し
4.7円台を中心にもみ合う展開
23日に大手格付け会社S&Pがメキシコの格付けについて、国営企業の債務増加が続けば投資適格級を維持できなくなる恐れがあると警告した事などからペソが下落。
24日には一時4.694円前後まで軟化しました。
ただ、その後はドルが全面安となった事でペソも反発。
ペソ/円はドル安・ペソ高の動きに連れて28日には4.806円前後まで値を戻しました。
もっとも、ドル安・円高に振れた影響もあって4.7円台に押し戻されるなど方向感を欠く相場展開となっています。
注目ポイントはメキシコ4-6月期GDP
30日にメキシコ4-6月期国内総生産(GDP)が発表されます。
市場予想は前期比-17.3%、前年比-19.5%となっており、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大きく落ち込む見通しです。
なお、メキシコでは新型コロナ感染による死亡者が27日時点で4.4万人を超え、米国、ブラジル、英国に次いで4番目に多くなっています。
4-6月期GDPが予想ほど落ち込まなければ景気底入れ観測に繋がる可能性もある一方、予想以上の落ち込みとなればコロナ感染拡大への不安と相まって年後半の景気回復への期待が萎む事にもなりかねません。
S&Pは2020年のメキシコの経済成長率を-8.5%と予測していますが、4-6月期GDPが下振れすれば下方修正の可能性が高まります。
ペソ/円が足元のもみ合いから抜け出すきっかけとなるか、メキシコ4-6月期GDPに注目です。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
4.600~4.850円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆7/30 メキシコ4-6月期GDP
・メキシコのコロナ感染状況
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