目次
▼20日(月)の為替相場
(1):5・10日の仲値公示に実需のドル買い
(2):EU首脳会議 補助金3900億ユーロの妥協案
(3):新型コロナワクチン 各国で有望な結果
(4):米ナスダック 史上最高値更新
20日(月)の為替相場
期間:20日(月)午前7時00分~21日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):5・10日の仲値公示に実需のドル買い
4連休を控えた5・10日の仲値公示に向けて実需のドル買いが入ったとの観測で107.50円台に上昇した。なお、これより前に発表された日本6月貿易収支は輸出の減少を背景に2688億円の赤字となり、赤字額は市場予想(76億円)を上回った。
(2):EU首脳会議 補助金3900億ユーロの妥協案
会期を延長して欧州連合(EU)復興基金の協議が行われたEU首脳会議で、補助金を当初案の5000億ユーロから3900億ユーロに減額する案に、オランダなど強硬派が同意する用意があると伝わった。これを受けてユーロ買いが強まるとユーロ/円は123.00円目前まで上昇した。
(3):新型コロナワクチン 各国で有望な結果
英オックスフォード大と同国製薬大手アストラゼネカが共同で開発中の新型コロナウイルスワクチンが、初期の治験で有望な結果を示したと医学誌が発表。これを受けて米国株が安寄りから切り返すとクロス円が上昇した。ドル/円はストレートドルでのドル安が重しとなり伸び悩んだ。新型コロナウイルスワクチンについては、その他にも米ファイザーが独バイオ企業と開発中のワクチンが追加データで有望性を確認したと報じられた。
(4):米ナスダック 史上最高値更新
新型コロナウイルスワクチンへの期待に加え、トランプ米政権が1兆ドル規模の追加経済対策の取りまとめに動いた事もあって米国株が上げ幅を拡大。ハイテク中心のナスダック指数は終値ベースで史上最高値を更新した。これを受けてクロス円が続伸。ドル/円も小幅に上昇した。
20日(月)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
動意エネルギー蓄積中
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。朝方には8日以来の107.50円台に乗せる場面もあったがその後は伸び悩んだ。NY市場では107.00円台まで弱含んだが、新型コロナウイルスワクチン開発への期待で株価が持ち直すと107.30円台に小反発するなど、方向感が定まらなかった。
ドル/円相場は、日足ボリンジャーバンド(±2シグマ)の幅が1円未満に狭まっており、「煮詰まり」の商状を示している。本日も107円台前半を中心に決め手を欠く展開が見込まれるが、水面下では動意のエネルギーを溜め込みつつあると見られる。動意付くきっかけが見当たらないのは事実だが、思わぬ相場急変がいつ起きても不思議ではない点にも一定の注意が必要だろう。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。