今週月曜より、水星逆行期間が終了しました。
誤報などといった不可解なニュースも減少するでしょう。相場もトレンドが出始めており、この流れには乗っていきたいところです。
目次
▼ユーロ上昇!EU復興基金まとまるか?ユーロ買いは織り込み済み?
▼ユーロドル日足1.1420で一度、抵抗帯に
▼1.1370からの買いもありか?
▼ユーロ円もチェック!
ユーロ上昇!EU復興基金まとまるか?ユーロ買いは織り込み済み?
まずはユーロです。
先週のコラムでも言及した通り、ユーロの中期的なボトムアウトを示唆させていただきました。
現在、1.14を超えて資金が米ドルからユーロに向かっていることが顕著です。
理由としまして、今週土曜日期限のEU復興基金の話が挙げられます。
今の所、EU内にて、5カ国が反対の姿勢を示しているのですが、ドイツとフランスが合意していることから、市場はこの基金の話がまとまる方向でおおよそ織り込んでいると予想します。
しかしながら、ユーロ高が再び始まった背景はなんでしょうか?
個人的な意見になりますが、米国はコロナ封じ込めに失敗し、欧州は成功しつつあります。
また米中対立しておりますが、米国の制裁には全くビクともしない中国は、新型コロナウィルス封じ込めに成功し、そして経済回復を始めております。
欧州と中国は経済的な結びつきも強く、この経済圏に期待した買いが入ってきているのではないでしょうか。
現に、人民元高も少しずつ始まっており、中国株も非常に強いです。
またリスクオフの円買いも特に起こらず、どちらかというと、ユーロ買いに動いているように思えます。
今週のEU復興基金の話がまとまる場合、「セル・ザ・ファクト」も考えられますが、今回は1兆ユーロの予算に加え、7500億ユーロの復興基金、そしてこの2/3は返済不要という破格の待遇です。
資金は欧州の株式市場を始め、多くのエリアの経済復興に貢献するでしょう。この場合、まずはユーロ高が連想されます。
この大規模で大胆な政策ですから、単純に「セル・ザ・ファクト」では終わらないと考えております。ユーロは引き続き上昇目線です。
ユーロドル日足1.1420で一度、抵抗帯に
ユーロドル日足です。
1.1420のレジスタンスラインを今朝ほどタッチしました。
復興基金がまとまるまでは、ここを超えてくるようには思えません。
先週から持っていたポジションは一度、クローズしました。
およそ110〜140pipsの収益となりましたが、再び買いを狙う戦略を継続します。
日足チャート押し目買いポイントとしては、サポートラインの1.1350の手前からがベターでしょう。
先週のコラム通り、最低ターゲットの1.1350は超え、最終ターゲットは1.15〜1.1590と書かせて頂きましたが、変更はありません。
4時間足に切り替えてもう少し具体的なエントリーポイントを分析したいと思います。
1.1370からの買いもありか?
4時間足でサポートラインをいくつか引いてみました。
アクティブに攻めるなら、1.1370のサポートラインからでしょう。
明日はECBもありますし、1.1420を短期的な高値をみたというパターンで考えると、1.1370の手前からの買い指値で買い戻しを個人的には考えております。
またさらに押すならば、1.1350手前で100%ポジションを戻したいと考えております。
損切りは1.1250割れまたはセーフティ優先なら1.1300でしょうか。
1.1300ラインもサポートラインも引きやすそうなため、ここの割り込みでは損切りは避けたいところです。
先週は1.12台のコラムアップした水準から買い下がりを推奨しましたが、今週は1.1370から下で買い下がりのイメージでしょうか?
ユーロ円もチェック!
ユーロ円も見ておきます。
長期の下降トレンドラインを抜けてきており、世界的な金融緩和からくる株高の影響を受けて、純粋にクロス円での買いもありでしょう。
できたら、ユーロドルとユーロ円1:1ぐらいの比率でスイングしたいところです。
今週の復興基金が決まれば、欧州株の上昇もあるでしょうし、ドイツ株をはじめ、大きく上昇がはじまり、リスクオン相場になりやすいように思えます。そうなるとユーロ円もありでしょう。
RCI26や52は0.00ラインを超えました。上昇の条件は整いつつあり、124〜125円方向ではないでしょうか。
今週も基本ユーロドルの押し目買いを中心に、ユーロ円トレードも視野に入れながらのトレードを考えます。
【レベルアップセッション】
【先週のコラム】
【インタビュー】

FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。