目次
▼7日(火)の為替相場
(1):RBA声明 慎重ながらも楽観
(2):豪メルボルン外出制限で豪ドル下落
(3):独鉱工業 予想を下回る
(4):英EU非公式協議でポンド上昇
(5):株安でクロス円下落 ドル円は動意薄
7日(火)の為替相場
期間:7日(火)午前6時10分~8日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA声明 慎重ながらも楽観
豪中銀(RBA)は大方の予想通りに政策金利(0.25%)とイールドカーブ・コントロール(YCC、3年もの国債利回りを0.25%前後に誘導するように国債を購入)政策を据え置いた。声明では、必要な場合はさらなる緩和の用意があるとしつつも、「景気後退は当初の想定ほど深刻なものにはならない」との見解を維持。慎重ながらも楽観的な見通しを示した。RBAは、1年以上政策変更を行わないとする市場の見方を変える内容ではなかった事から豪ドル相場の反応は限定的だった。
(2):豪メルボルン外出制限で豪ドル下落
豪州第2の都市・メルボルンが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて6週間に渡る外出制限を導入。この一報が伝わると豪ドルが弱含んだ。
(3):独鉱工業 予想を下回る
独5月鉱工業生産は前月比+7.8%と予想(+11.1%)を下回り、前月(-17.5%)の落ち込みをカバーできなかった。これを受けて独株が下落するとともにユーロも軟化した。
(4):英EU非公式協議でポンド上昇
英首相報道官は、英国と欧州連合(EU)の将来関係を巡る交渉について、EUのバルニエ首席交渉官と英側で交渉を担うフロスト首相顧問がこの日の夜に夕食会を開催して非公式に協議すると明らかにした。これを受けて交渉進展への期待が高まりポンドが上昇した。
(5):株安でクロス円下落 ドル円は動意薄
コロナ第2波懸念などから米国株が引けにかけて下げ幅を拡大する中、クロス円は下落。一方、ドル/円はリスク回避のドル買いと円買いが交錯したため107.50円台でもみ合った。
7日(火)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
107円台で推移の公算大
昨日のドル/円は107.25円~107.79円前後で推移し、終値ベースでは約0.1%未満の小幅高。前日は、世界的な株高を背景に円売りとドル売りが交錯したが、この日は株安を受けてドル買いと円買いが綱引きした。
このように、「リスクオン(株高)」や「リスクオフ(株安)」はドル/円の方向性を決定付ける要因にはなりにくい。また、日米ともに超低金利政策を採用している事から「金利差」への注目度も低い。その他、コロナ禍で輸出入が減少しているため「実需フロー」も決定打にはなりにくい。ドル/円は、もみ合いを脱するきっかけが見つからない中、本日も107円台で推移する公算が大きい。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。