目次
▼12日(火)の為替相場
(1):中国 豪州の食肉4カ所からの輸入停止
(2):BOE「追加緩和が必要になる可能性も」
(3):米CPIコア指数 2011年4月以来の低水準
(4):トランプ大統領 FRBにさらなる利下げ要求
(5):米感染症研究所長 尚早な活動再開に警告
12日(火)の為替相場
期間:12日(火)午前6時10分~13日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国 豪州の食肉4カ所からの輸入停止
中国が豪州の食肉処理場4ヵ所からの輸入を停止したと発表した事を受けて豪ドル売りが活発化した。中国は前日にも豪州産大麦に対する関税賦課を決めた。新型コロナウイルスの発生源に関する独立調査を主張する豪州と、これに強く反対する中国の対立が鮮明化した格好。トランプ米政権が連邦職員年金の運用対象から中国株を除外する方針を固めたとの報道も豪ドルの重しとなった。
(2):BOE「追加緩和が必要になる可能性も」
英中銀(BOE)のブロードベント副総裁はメディアとのインタビューで、景気下支えのために追加緩和が必要になるかもしれないとの認識を示した。「BOEは全ての政策手段を検討」「これには政策金利をゼロ以下にする事も含まれるが、利益よりも害をもたらすリスク」があると述べて、次の一手は資産買い入れプログラムの拡大が有力である事を示唆した。
(3):米CPIコア指数 2011年4月以来の低水準
米4月消費者物価指数は前月比-0.8%、前年比+0.3%であった(予想:-0.8%、+0.4%)。食品・エネルギーを除いたコア指数は前年比+1.4%と予想(+1.7%)を下回り2011年4月以来の低い伸びとなった。
(4):トランプ大統領 FRBにさらなる利下げ要求
トランプ米大統領は「他国が『マイナス金利』の恩恵を受けているのだからアメリカもその『ギフト』を受け取るべきだ!」とツイートして米連邦準備制度理事会(FRB)にさらなる利下げを要求した。
(5):米感染症研究所長 尚早な活動再開に警告
NYダウ平均がマイナス圏に転落し、下げ幅を拡大するとリスク回避の円買いが優勢となった。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長が、経済活動の時期尚早な再開は新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大を再び起こしかねないと警告した事が株安・円高のきっかっけとなった。
12日(火)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
米長期金利と連動
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%下落。前日に上昇した米長期金利が反落した事でドルが弱含むとNY市場終盤には107.10円台へと下落した。トランプ米大統領がマイナス金利を導入すべきだとツイートした事や、米10年債入札に堅調な需要が集まった事が長期金利の低下に繋がった。足元のドル/円は、米長期金利との連動性が強まっている。
本日は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がピーターソン国際経済研究所主催のイベントで「目下の経済の課題」と題して講演を行う。また、米30年債220億ドルの入札も予定されている。これらを受けて米長期金利が変動すればドル/円もそれに連れる形で上下する事になりそうだ。パウエルFRB議長の講演では、トランプ大統領が要求したマイナス金利への言及が見どころとなろう。米30年債入札は前回2.35倍だった応札倍率などが注目される。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。