目次
▼17日(金)の為替相場
(1):新型コロナ患者 レムデシビルで急回復報道
(2):中国GDP コロナ禍で初のマイナス
(3):米経済活動再開指針でリスクオン
▼ドル/円の見通し:
107.00円前後を割り込む公算は小さい
17日(金)の為替相場
期間:17日(金)午前6時10分~18日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):新型コロナ患者 レムデシビルで急回復報道
米バイオ医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズが開発した抗ウイルス薬「レムデシビル」の臨床試験(治験)で、新型コロナウイルスに感染した患者が急速に回復していると米医療関連ニュースサイトが報じた。これを受けて米国株先物が急騰する中、対豪ドルを中心に円売りが強まった。
(2):中国GDP コロナ禍で初のマイナス
中国1-3月期国内総生産(GDP)は前年比-6.8%と予想(-6.0%)を下回り、統計公表を開始した1992年以降で初のマイナスを記録。同時に発表された中国3月鉱工業生産は前年比-1.1%と予想(-6.2%)ほど落ち込まなかった一方、同小売売上高は前年比-15.8%と予想(-10.0%)を下回った。
(3):米経済活動再開指針でリスクオン
新型コロナ治療薬を巡る報道や、前日に米国が経済活動の再開に向けた指針を示した事を受けて欧州株が上昇する中、クロス円が強含んだ一方でドル/円は軟化。リスク選好の動きでドルが売られた影響が出た。
17日(金)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
107.00円前後を割り込む公算は小さい
17日のドル/円は107.30円から108.08円前後のレンジで上値の重い展開。終値ベースで約0.3%下落した。新型コロナウイルス治療薬への期待や、米経済活動再開に向けた楽観的な見方から世界的に株価が上昇する中、ドルが弱含んだ流れに沿った。新型コロナを巡る不透明感を背景に買い込まれたドルの一部を手離す「調整」の動きと見られる。
本日も株高基調が続けば、リスクオンのドル売りも継続する事になりそうだ。ただ、リスクオンの円売りも健在(ドル以外の通貨に対して)のため、足元の下値支持である107.00円前後を割り込む公算は小さいだろう。なお、今朝は原油が一段安となっており、リスクオフ再開のきっかけとなっても不思議ではない。もっとも、リスクオフ時はドルと円がいずれも強含むケースが多く、ドル/円を押し上げる力は小さいだろう。
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