目次
▼16日(木)の為替相場
(1):豪雇用統計 良好な結果に
(2):米指標 総じて悪い結果
(3):トランプ氏 経済再開指針発表
16日(木)の為替相場
期間:16日(木)午前6時10分~17日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪雇用統計 良好な結果に
豪3月雇用統計は新規雇用者数が0.59万人増、失業率は5.2%といずれも予想(3.00万人減、5.4%)より良好だった。これを受けて豪ドルは上昇したが、豪連邦統計局が「この数字は封鎖措置が導入される前の2週間(3/1-3/14)しかカバーしていない」と表明した事で反落した。
(2):米指標 総じて悪い結果
米新規失業保険申請件数は524.5万件(予想:550.0万件)となり、前週(661.5万件)から鈍化したものの記録的な高水準に留まった。なお、4週間で累計2200万件超の失業保険申請が行われた。また、米3月住宅着工件数は年率換算121.6万件と前月比-22.3%を記録。市場予想(130.0万件)を大きく下回り、1984年以来の急激な落ち込みとなった。その他、米4月フィラデルフィア連銀景況指数も-56.6と市場予想(-32.0)を下回り前回(-12.7)から大幅に悪化した。
(3):トランプ氏 経済再開指針発表
トランプ米大統領は新型コロナウイルス感染拡大抑制のための外出規制の緩和に関して連邦政府ガイドラインを各州に示した。感染や疾病の症例数が「下向きの軌道」を記録してから規制を緩和するよう勧告した。米政府が「経済再開への指針」を打ち出した事を受けて、米国株がプラス圏を回復すると円売りがやや優勢となった。
16日(木)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
108.00円台で伸び悩み
昨日のドル/円は、終値ベースで約0.4%上昇。ドルが全般的に強含む中、一時108円台を回復した。とはいえ、107.10円台まで下落する場面も見られるなど方向感を欠く展開であった。本日早朝には、米製薬会社の抗ウイルス剤「レムデシビル」が新型コロナウイルス感染症の治療に効果を発揮していると報じられ米株先物が上昇。これを受けてやや円安に振れているが、円以外の通貨に対してドルも売られているため、ドル/円は108.00円台で伸び悩んでいる。ドルと円はいずれも安全通貨に位置付けられているため売買が交錯しやすいようだ。
こうした流れは本日も続く公算が大きい。ドル/円は107円台で下値を固めつつあるが、200日移動平均線が通る108.30円台がひとまず上値抵抗となりそうだ。
本日の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。