目次
▼17日(火)の為替相場
(1):RBA 議事録公表
(2):日本株 乱高下
(3):英失業率増加
(4):独ZEW 2011年来の低水準
(5):米小売売上高 予想を下回る
(6):米株 大幅に反発
17日(火)の為替相場
(1):RBA 議事録公表
豪中銀(RBA)は2月理事会の議事録を公表。「新型コロナウイルスの感染拡大が世界全体の経済活動に大きな混乱をもたらす事がますますはっきりしたと確認」「理事会は豪州経済を支援するため、更なる金融緩和を行う用意がある」として追加利下げを示唆した。また、豪10-12月期住宅価格指数は前期比+3.9%と予想(+4.5%)を下回ったが7-9月期(+2.4%)からは伸びが加速した。
(2):日本株 乱高下
前日の海外株の大幅安を受けて年初来安値を更新した日経平均株価が切り返してプラス圏に浮上すると円売りが優勢となった。ただ、一時500円高まで反発した日経平均株価が失速するとドル/円やクロス円も伸び悩んだ。
(3):英失業率増加
英2月失業率は3.5%、同失業保険申請件数は1.73万件であった。また英11-1月ILO失業率は3.9%(予想3.8%)、同週平均賃金は前年比+3.1%(予想3.0%)であった。
(4):独ZEW 2011年来の低水準
独3月ZEW景況感調査(期待指数)は-49.5と、予想(-30.0)以上の落ち込み(前回8.7)を記録。期待指数は2011年12月以来の低水準となった。
(5):米小売売上高 予想を下回る
米2月小売売上高は前月比-0.5%と予想(+0.2%)を下回った。自動車を除いた2月売上高も-0.4%と予想外に落ち込んだ(予想+0.1%)。一方、米2月鉱工業生産は前月比+0.6%と予想(+0.4%)を上回った。
(6):米株 大幅に反発
NYダウ平均が1000ドル超値上がりするなど、米国株が不安定な値動きながらも大幅に反発。米連邦準備制度理事会(FRB)が新型コロナウイルス危機による企業の資金繰り支援に向けてコマーシャルペーパー(CP)の買い入れを発表した事や、トランプ米大統領が現金給付などを含む総額1兆億ドル規模の景気刺激策を打ち出した事で市場の緊張はやや緩和した。
17日(火)の株・債権・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
振れ幅の大きい展開も続きそう
昨日のドル/円は、終値ベースで約1.6%上昇。新型コロナウイルスの感染拡大を巡る不透明感からドル調達ニーズが高まる中、NY市場では一時107.80円台まで上昇した。欧米株式市場は前日の大幅安の反動で値上がりしたが、多くのクロス円が続落するなど円買いの動きも続いており、市場心理が改善したとは言い難い展開であった。
信用収縮への懸念がくすぶる中、本日もドル資金確保の動きでドル/円は底堅い推移が見込まれる。とはいえ、市場センチメントが不安定なだけに振れ幅の大きい展開も続きそうだ。