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「中東リスクを警戒」 外為トゥデイ 2020年1月6日号

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(1)
米軍がイラクの首都バグダットを空爆し、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した事が伝わった。イラン国内で英雄視され、中東におけるシーア派民兵のネットワークの中心的な存在でもあるソレイマニ氏の殺害を受けて、米国とイランの対立激化が懸念される中、リスク回避の円買いが強まった。なお、イランの最高指導者ハメネイ師はその後、「ソレイマニ司令官の殺害に対して容赦ない報復措置を取る」として、米国への報復を強く示唆した。

(2)
欧州市場でも①を背景とするリスク回避の動きが続き、ドル/円が約2カ月ぶりに108円台を割り込んだ他、クロス円も軒並み軟化。ユーロ/円は一時120.10円台まで下落したが、その後はやや持ち直した。なお、独12月消費者物価指数・速報値は前年比+1.5%と予想(+1.4%)を上回り、前月(+1.1%)から伸びが加速した。

(3)
米12月ISM製造業景況指数は47.2と、予想(49.0)を下回り前回(48.1)から低下。新規受注指数の低迷に加え、雇用指数も45.1に低下した(前回:46.6)。これを受けてドル売りがやや優勢となった。

(4)
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表され、「現在の金融政策は適切」「多くのメンバーはリスクはやや下向きと判断」「大きな変化がない限り、金利は当面適切な水準」などとする見方が示された。市場にとって目新しい内容ではなかったため、反応は限定的だった。

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ドル/円の見通し

3日のドル/円は、終値ベースで約0.4%下落。米軍がイラン革命防衛隊の司令官をイラクで殺害した事を受けて中東の地政学リスクが高まると、一時107.80円台まで下値を切り下げた。

本日も107円台後半で取引が始まっており、米国とイランの対立激化が懸念される中、ドル/円には下値警戒ムードがくすぶり続けよう。休暇明けの東京市場では押し目買いに支えられて下げ渋る可能性もあるが、108円台前半では戻り売り圧力が強まりそうだ。下値支持と見られる107.50円を下抜ければ下げ足が速まる事も考えられるだけに、欧米市場では中東情勢に関する追加情報に注意が必要だろう。

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