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メキシコペソ/円の為替チャートから確認する2019年の見通し

高金利通貨であり、資源国通貨でもあるメキシコペソは、FX投資家の間でも人気が高まっている通貨のひとつです。 地政学的にアメリカに近いこともあり、アメリカ経済に連動することも、メキシコペソ人気の背景にあります。
この記事では、メキシコペソ/円の為替チャートから確認できる2019年の見通しをまとめてみました。

FXで人気のメキシコペソ/円のスワップ運用

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外為情報ナビで政策金利の一覧表を見てみると、メキシコの政策金利は8.25%もあり、FX取引の対象となっている通貨国の中で、トルコについで2位となっています。

この高金利が反映するスワップポイントが非常に魅力的なため、メキシコペソ/円の買いポジションを保有する投資家が多いです。

外為どっとコムでは、メキシコペソ/円の買いポジションを1万通貨(10Lot)保有していると、1日に12円前後のスワップポイントが受け取れることになります。
※2019年5月3日現在。スワップポイントは時期によって変動しますので、正確な数字は以下のページよりご確認ください。
▼スワップポイントカレンダー

メキシコペソに投資するなら把握しておきたいメキシコペソ/円の為替チャートの動き

高金利通貨を長期保有し、スワップポイント運用をするといっても、投資対象国や通貨について、基本的なことを把握しておかなければなりません。
まずはメキシコペソ相場の特徴を確認しましょう。
メキシコはアメリカと陸続きでつながっていることもあり、アメリカが最大の貿易相手国です。
日本の外務省が公開している基礎データ(2017年)によると、メキシコの輸入全体の約46%、輸出全体の約80%を、アメリカが占めていることがわかります。

外為どっとコムの取引通貨ペアに、メキシコペソ/米ドルがないので、ドル/円とメキシコペソ/円を並べて表示させ、相関がないかどうかを確認します。

メキシコペソ/円の月足チャート

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こちらがメキシコペソ/円の月足チャートです。

チャート上には、アメリカ経済に影響のあった主なイベントを追記しています。
1)2008年 9月 リーマンショック
2)2008年11月 米国 QE1開始
3)2010年11月 米国 QE2 開始
4)2012年 9月 米国 QE3 開始
5)2014年 1月 米国 緩和逓減(テーパリング)開始
6)2014年10月 米国 QE3 終了
7)2016年11月 アメリカ大統領選挙
8)2017年 1月 トランプ大統領就任

通常は、アメリカがQE1~QE3といった金融緩和政策をとったら、市場に通貨が供給されるので、ドル安になります。

逆に緩和逓減やQE3の終了といった金融引き締め政策をとったときは、市場から通貨を引き上げるため、ドル高になります。

このドル価値の増減で、メキシコペソもドル安・メキシコペソ高、ドル高・メキシコペソ安となるのですが、メキシコペソ/米ドルの確認ができませんので、ドル/円の月足チャートを確認してみます。

ドル/円の月足チャート

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メキシコペソ/円のチャートと、横軸(時間軸)をあわせて表示させてみました。

そうするとおおよそ山と谷の位置が対応していることがわかります。
例外もありますが、つまり、ドル/円が下っているときには、メキシコペソ/円も下がり、ドル/円が上がっているときは、メキシコペソ/円も上がることが多いということです。

メキシコペソ/円のスワップを狙って、買いポジションを保有したいときは、ドル/円が急落した直後など、ドル/円が上昇しそうなときに、メキシコペソ/円を購入できないか検討するのがいいでしょう。
ドル/円とともに、メキシコペソ/円が急落していないか、また、ドル/円とともに、メキシコペソ/円も上昇しそうな気配がないかを確認してください。
スワップ運用とはいえ、少しでも為替差益を得られるようなエントリータイミングを考えるようにしましょう。

メキシコペソ/円の週足チャートから判断するメキシコペソの見通し

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2014年11月につけた高値からひける上値抵抗線は徐々に傾きを浅くしており、2016年11月の安値からひける下値支持線は下値を徐々に切り上げています。
上値抵抗線と下値支持線でペナント(三角保ち合い)を形成していることがわかります。

一般的にペナント型のチャートはコンティニュエ-ション(継続)フォーメーションの一種とされていて、ペナントを形成する前のトレンドが続くことが多いです。

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ペナント形成前には下落トレンドだったので、下抜けに注意だと思われます。

メキシコペソ/円の今後を予想し、為替差益の見込みを考える

メキシコペソ/円の月足チャートより、全体的に下落トレンドであることがわかります。
それから、メキシコペソ/円の月足チャートの山と谷は、ドル/円チャートの山と谷に対応していたことが確認できました。

アメリカは2019年の追加利上げが見送られたばかりで、上値が重い展開です。
ドル安・円高になるのではと考えています。
メキシコペソ/円もドル/円チャートに連動して、メキシコペソ安・円高になるのではないでしょうか。

週足チャートもコンティニュエ-ション(継続)フォーメーションのペナント型を形成していました。
ペナント前に確認できていた下落トレンドが、そのまま続く可能性が高いと言えそうです。

価格がペナントを下抜ける前のレンジ部分での為替差益を狙うトレードもいいと思いますが、買いポジションを持っているときに、ペナントを下に抜けて身動きがとれなくなってしまわないように注意してください。

また、メキシコペソ/円の買いポジションを、すでに保有して、スワップ運用をしている投資家は、ペナントを下に抜けたあとの下落トレンドの継続によって、ロスカットされないように有効比率に気をつけてください。