
作成日:2026年4月6日 11時30分
直近のドル円相場の状況(2026年4月6日週)
2026年4月6日週から13日にかけてのドル円は、米国の高金利が続き、雇用や消費の急失速も見られないため、下落局面ではドルが買われやすい地合いが続きそうです。ただし160円台では日本当局の介入警戒が強く、中東情勢を巡る報道が原油価格と市場心理を揺らしやすいため、一方向の円安ではなく、上値の重さを抱えながら値幅が出やすい相場が想定されます。
米景気は“強く見えて慎重さも必要”な理由
米雇用統計の見た目の強さ
米ドルを支えている中心は日米金利差です。FRB(連邦準備制度理事会)は3月18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利を3.50〜3.75%に据え置き、今後もデータ次第の姿勢を維持しています。3月の雇用統計は非農業部門雇用者数17.8万人増、失業率4.3%と底堅い内容で、小売売上高やISM製造業指数も堅調でした。
裏側にある慎重材料
一方で、雇用統計の内訳には慎重さも必要です。労働参加率の低下、長期失業者の高止まりなど、表面上の強さと裏側の弱さが混在しています。景気の急失速を示すほど弱くはないものの、利下げ観測を完全に打ち消すほど強いわけではないため、市場は方向感をつかみにくい状況です。
ドル円はいつ160円台後半を試すのか
今週から来週前半にかけては、この“強弱が混在する米景気”に加え、中東情勢の不透明感が重なり、ドル円は高値圏でもみ合いながら振れやすい展開が続きそうです。
中東情勢が相場を揺らす理由
現地時間2026年4月5日のトランプ米大統領発言は相場の不安定要因で、イランとの合意が現地時間の月曜までに成立する可能性に言及する一方、ホルムズ海峡を米東部時間4月7日午後8時までに開放しなければ、イランのインフラを標的にすると警告しました。交渉進展への期待と情勢悪化への警戒が同時に意識されやすく、原油価格・米金利・ドル円はいずれもヘッドラインに振られやすい地合いです。
インフレ指標と今後の重要イベント
インフレでは米2月CPI(消費者物価指数)が総合+2.4%・コア+2.5%でした。次の焦点は4月10日の3月CPIで、特にコアの粘着性が注目されています。原油高が総合インフレを押し上げやすい一方、FRBの政策判断に影響しやすいのはコアの強さです。また、4月9日には個人所得・個人消費支出が公表され、CPI前日の重要な手がかりとなります。
投機筋ポジションと市場センチメント

投機筋の円売りは依然として積み上がっており、ドル円の上昇を支える一方、介入警戒や地政学リスクの変化があれば巻き戻しが速まりやすい状態です。160円近辺は米景気の底堅さと日本当局の警戒がぶつかる分岐点となっていますが、予想を上回る米CPIの結果を受け、160円台後半をトライする可能性は十分にあり得ます。
テクニカル分析と短期売買戦略

日足では上昇基調が続き、現在値は10日線(159.43)と75日線(156.95)を上回っています。 RSI(9日)は57台で過熱感はなく、160円方向を試す余地があります。
押し目買いの候補
159.40〜159.50(10日線付近)が押し目の候補で、この水準を維持する限りは上値トライが続きやすい展開です。
戻り売りの候補
160.40〜160.50は戻り売りが出やすい水準で、上抜けに失敗すれば反落しやすいゾーンです。
上抜け時のシナリオ
160.50突破で161円方向が視野に入りますが、160円台後半では日本当局のけん制が強まりやすく、 上値追いは慎重さが必要です。
今後の重要イベント一覧
- 4月6日 米国:ISM非製造業景気指数(3月分)
- 4月8日 米国:FOMC議事要旨(3月17–18日会合分)
- 4月9日 米国:個人所得・個人消費支出(2月分)
- 4月10日 米国:消費者物価指数(3月分)
- 4月27–28日 日本:日銀金融政策決定会合
- 4月28–29日 米国:FOMC
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
