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トランプ演説にガッカリ...ゴールドが失速|雇用統計次第で4,400ドル台も視野(XAU/USD 週間見通し)2026/4/2

 

作成日時:2026年4月2日 12:00
監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 小野直人

下げ渋り状態だが、3月は約12%の下落

足元の金相場は急速な切り返しを見せています。4月1日には4,700ドル後半まで上昇し、3月19日以来の高値を付けました。3月後半からは反発基調が続いています。しかし、3月全体を振り返ると約12%の下落で、地合いは好転したと呼べる状況になく、本格的な反発はまだ先になりそうです。目先は、エネルギー価格の振幅によるインフレ動向をにらみながら、不安定な値動きが続きそうです。

急落後の戻り局面だが、トレンドは強気に戻ったわけではない...トランプ演説にガッカリ下落

中東情勢の緊張緩和期待を背景に、金相場は戻り基調となっているものの、2日にトランプ大統領がイランとの協議を続ける意向を示しながらも「今後2~3週間できわめて厳しい攻撃を加える」としたことで、その期待感が大きく後退。原油価格の上昇やそれが招くインフレ懸念から、再び上値が重くなっています。依然として中東情勢の見通しが不鮮明なままで、金に対する強気な姿勢は持ちにくい状況と言えます。

金スポット 15分足(外為どっとコムCFDネクスト)

金スポット 15分足(外為どっとコムCFDネクスト)

雇用統計が強いか弱いかで、短期的な金の意味合いが変わる

とはいえ、今週末から来週末にかけては4月3日の米雇用統計、4月8日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、4月10日の米CPI(消費者物価指数)といった重要イベントが控えていることもあり、目先は米ファンダメンタルズの結果が金相場の動向に影響しそうです。特に雇用統計は重視されます。
先行して4月1日に発表された米ADP雇用統計では、民間雇用者数が6.2万人増となり、市場予想の4.0万人増を上回りました。
ADPの結果と同じく雇用者数の伸びが市場予想(6.0万人)を上回り、失業率(予想:4.4%)も低水準を維持するなど労働市場の強さが示された場合、FRBの早期利下げ期待は後退し、政策金利の据え置きが長期化することで、金利のつかない資産である金にとって上値を抑える要因となります。
反対に、労働市場の減速が確認された場合、利下げ観測が再び強まり、金相場をサポートしそうです。今回の雇用統計は、足元の金上昇が単なる自律反発で終わるのか、それとも本格的な上昇トレンドへの起点になるのかを見極める判断材料となります。議事要旨やCPIも同様にインフレ動向を確認する材料となり、結果を受けて金相場の方向性を判断することになります。

テクニカル分析:10日線回復で改善も、一段高を断定するには早い

金スポット 日足/10日・200日移動平均線/RSI 9日(外為どっとコムCFDネクスト)

金スポット 日足/10日・200日移動平均線/RSI 9日(外為どっとコムCFDネクスト)

日足チャートを見ると、3月後半の急落後に自律反発が続き、現在は10日移動平均線(4,527レベル)を上回って推移しています。短期移動平均線の下落傾向も一服しており、目先は相場が下げ止まり、持ち直しへ向かう流れが確認できます。
その一方で、相場は極端な悲観論からは抜け出しつつあるものの、すぐに一段高へ向かって加速する状況にはありません。現在は、反発の勢いがどこまで続くかが試される局面に入ったとみるのが妥当です。

短期の分岐点は10日線の維持

今後の焦点は、現在の反発局面において、10日線(4,527レベル)を下値支持線として機能させることができるかです。この水準を維持できれば、直近の高値圏を試す展開が期待できます。逆にこの水準を明確に下回った場合は、4,400ドル前後までの下落や、直近安値圏を意識した調整局面に入りやすくなります。

中長期の支えは200日線

中長期のトレンドを示す200日移動平均線(4,133レベル)は、現在の価格よりも十分に低い位置にあります。これは、3月の急落局面を経ても中長期的な上昇トレンドが崩れていないことを示しています。この水準まで低下した場合は、依然として押し目買いが入りやすい環境と言えます。

RSIは強気に傾くが、過熱感はなし

RSI(相対力指数、9日)は62まで上昇し、売られ過ぎの水準からは明確に脱しています。ただし、買われ過ぎの目安となる70には達していません。短期的な上昇余地は残されているものの、ここから先は買いの勢いだけでなく、利益確定の売りも出やすくなり、売り買いが交錯する展開が予想されます。

今週の予想レンジとシナリオ

【想定レンジ: 4,400ドル ~ 5,000ドル】

メインシナリオ:押し目買い優勢・上値は限定的

中東情勢が膠着状態を保ち、米雇用統計の結果も想定内に収まるケースです。この場合、原油価格上昇への警戒感が和らぎ、利下げ観測の再燃とドル安が金価格を支えます。テクニカル面でも10日線を上回っているため、現在の4,700ドル台後半から5,000ドル方向を試す展開が基本路線となります。ただし、米金利が再び上昇に転じた場合は上昇が止まりやすいため、現段階では下落後の戻り相場として捉えるのが妥当です。

リスクシナリオ:指標上振れによる調整

米雇用統計が市場予想を上回り、同週のCPIも強い結果となるケースです。この場合、FRB(連邦準備制度理事会)が金利を据え置く姿勢が正当化され、金利上昇とドル高が進行。その結果、金相場は4,700ドル台後半を維持できず、10日線割れまで押し戻される可能性があります。足元の価格回復が急速だった分、過度な楽観論には警戒が必要です。

今後の注目スケジュール(日本時間)

  • 4月3日(金)
    • 21:30 米・3月雇用統計
  • 4月9日(木)
    • 3:00 米・FOMC議事要旨公表(3月17日-18日開催分)
  • 4月10日(金)
    • 21:30 米・3月消費者物価指数(CPI)

 

 
株式会社外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。
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