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【S&P500来週の見通し】『エヌビディア好決算』が、逆に上値抑える?警戒シナリオに注目を 2026/2/27 外為ドキッ

 

S&P500 今後の見通し

 

今週の振り返り

米国SP500株価指数は26日(木)に6,908.86で引け、前週末比ほぼ横ばいとなっています。米国株式市場への構造的な資金流入が下支えとして機能しているものの、直近は6,800〜7,000ポイントのボックス圏で上値の重い展開が継続しています。

メガキャップ(超大型株)に対するバリュエーション評価(企業価値評価)は一段と厳しくなっているようです。エヌビディアは好決算と強気なガイダンスを提示したものの株価収益率(PER)の切り上げには至らず、市場底流には「AI投資のROI(投資対効果)」への懐疑論が根強いと推測されます。大手IT企業の株価モメンタム低下が、指数全体のアップサイドを抑圧する要因となっていると考えられます。
※数値は当社CFDベース

来週の2大テーマ:「マクロ指標による金利観」と「地政学リスク」

来週は重要マクロ指標が集中し、以下要素がレンジ・ブレイクのトリガーとなるかが焦点になりそうです。

  • 労働市場・ISM指標と米金利動向の行方
    月初め特有の重要指標(ISM製造業/非製造業PMI、ADP雇用報告、米雇用統計)が控えています。市場が好感するのは、指標が「強すぎず・弱すぎない」ゴルディロックス(適温)の持続性を示唆し、長期金利のボラティリティが低下するシナリオと考えられます。逆に労働市場のタイトさが確認され、FRBの利下げパスが後退(金利上昇)した場合、グロース株には金利上昇を通じ逆風となる可能性があります。
  • イラク(米・イラン)を巡る地政学リスクと商品市況
    米国とイラン(舞台となるイラクを含む)を軸とした中東の地政学的緊張には警戒が求められそうです。突発的な報道でWTI原油先物などが急騰した場合、インフレ懸念の再燃を通じてスタグフレーション・リスクが意識され、金利上昇を通じて株式を押し下げる可能性もあります。

テクニカル分析:方向感欠きボックス相場を想起

米国SP500株価指数(外為どっとコムCFDネクスト)

米国SP500株価指数(外為どっとコムCFDネクスト)

日足チャートとオシレーターは、新たなカタリストを待つ典型的なもみ合い相場のシグナルを示唆しているとみられます。

  • 10日移動平均線
    短期トレンドを示す10日SMAのフラット化が顕著で、方向性モメンタムが低下している模様です。現在の指数はこの10日線付近で推移しており、来週前半に同水準をサポートにできるか、あるいは割り込むかが短期センチメントの分岐点となりそうです。
  • 9日RSI
    9日RSIは55.8%付近と中立ゾーンの中央に位置していると見受けられます。ダイバージェンスの兆候もなく、上下双方へのキャパシティを残した状態であり、マクロ指標次第で上下どちらにでもボラティリティが急拡大する余地を内包していると考えられます。
    ※テクニカル数値は当社CFDベース

想定シナリオ

  • メインシナリオ:6,850〜7,000のボックス圏推移
    金曜の雇用統計発表までは積極的なポジションテイクが見送られ、日々の指標に呼応して債券利回りとハイテク株がシーソーゲームを展開。AIへの過剰な期待プレミアムが剥落する中、上値追いには慎重な地合いが継続しやすいと考えています。
  • 強気シナリオ:7,000のレジスタンス上抜け
    雇用統計などが適温相場を証明し、ソフトランディング期待が補強された場合。RSIの上値余地を活かし、直近の強固なレジスタンスである6,980〜7,000を終値ベースで上抜け、ショート・カバーを伴う新たな上昇トレンドが形成される可能性があります。
  • 弱気シナリオ:6,800割れとストップロス巻き込み
    マクロ指標の上振れによる金利急騰、または地政学リスク顕在化でリスクオフが強まった場合。まずは10SMA(6,882)を割り込み、主要な押し目買いゾーンとみられる6,750〜6,800を下抜けると、6,695方向へ向けたテクニカルな投げ売りリスクが高まる恐れがあります。

投資戦略のサマリー

ファンダメンタルズとテクニカルの双方から、現在は「新たなプライシング材料を待つレンジ相場」と推測されます。株式市場への資金流入による底堅さはあるものの、AI収益化の遅行懸念、利下げ先送りリスク、地政学的ボラティリティといったダウンサイドリスクも意識されやすい環境と言えそうです。

来週の重要指標・イベントカレンダー

  • 3/2(月)ー 製造業のモメンタムと支払価格項目のインフレ圧力
    • 米国:ISM製造業景況指数
  • 3/4(水)ー サービスセクターの底堅さとインフレ再燃警戒
    • 米国:ADP雇用統計
    • 米国:ISM非製造業PMI
    • 米国:民間雇用の先行指標
  • 3/5(木)ー 労働市場のリアルタイムな逼迫度合の確認
    • 中国:全国人民代表大会、開幕
    • 米国:新規失業保険申請件数
  • 3/6(金)ー 今後のFRB利下げ軌道を左右する最大のカタリスト
    • 米国:2月 米雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率など)
    • 米国:1月小売売上高

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

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