
執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2025年12月19日 19時20分
ダブルボトムのネックライン越えで上値余地広がる、ストップをタイトに設定して買い回転
米ドル/円、日銀会合が期待外れで円安進行
米ドル/円は底堅い展開となりました。日銀の金融政策に対して「タカ派的(利上げに積極的)な姿勢が強まるのでは」という期待がありましたが、円は大きく上昇せず、154.39円までの下落にとどまりました。
その後、日銀が0.25%の利上げを決定。植田総裁が「経済状況を見極めながら段階的に利上げを続ける」と発言したことで、市場は円売りに反応し、米ドル/円は157.256円まで上昇しました。
(各レート水準は執筆時点のもの)
※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。
米利下げ観測修正なら、ドル円はさらなる上昇も
■年末のホリデーシーズンで市場参加者が減る中、米国の7〜9月期GDPが発表されます。消費が堅調だったため、経済は引き続き強いと見られます。
ただし、10~12月期は政府機関の閉鎖による影響が懸念され、成長ペースの鈍化が見込まれています。試算では「閉鎖が1週間続くとGDPが0.1%押し下げられる」とされ、今回約7週間続いたため0.7%分の成長が削られた計算です。それでもFRBの今年の見通しである1.7%成長は達成できると見られ、現時点でのデータからは米経済が弱いと言いきる材料は不足しているように感じます。
■このため、市場が織り込む「来年2回の利下げ」には修正が入る可能性があります。利下げ観測が後退すれば、米ドルが底堅さを増し、米ドル/円の上昇余地が広がる展開も想定されます。
■もっとも、日銀の緩やかなタカ派姿勢を受けて追加利上げまでの距離が意識される中、投機的な動きから円安が加速すれば、政府・日銀の実弾介入への警戒心も高まり、相場が急速に下落することも考えられます。参入ポイントを慎重に見極めながら押し目買いを検討したいと思います。
160.00円も視界に捉えたか(テクニカル分析)
■ ダブルボトム形成
米ドル/円は終値ベースで「ダブルボトム」というチャートパターンの完成が迫っています。これは相場が2回同じ水準で反発する形で、上昇のサインとされます。
現在は154.40円を底に、157.00円のネックラインまで戻しています。
■上値ターゲット
157.00円を明確に超えれば、11月20日の高値157.891円を試す展開が期待されます。さらに勢いがつけば、心理的節目である160.00円が次のターゲットになります。
■リスク管理
高値圏にあるため「追随買い(高値を追って買う)」には注意が必要です。短期的には終値ベースで157.00円突破を確認して買いを仕込む戦略が有効ですが、もし157.00円台に定着に失敗すれば、155.00円付近までの調整も想定しておく必要があります。
【米ドル/円チャート 日足】

出典:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:USD/JPY:156.000-160.000
12/22 週のイベント:

一言コメント
ある日のFX会社のベテランと新人の会話です。
FRBの会見を見ていた新人が一言
「結局、上げるの?下げるの?どっちなんですかね~?」
先輩「それが分かったら、ここにはいないよ」
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