【最新号】

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は反落。終値は前営業日比-0.02ドルの1バレル=57.52ドル(10月20日)。
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・10月16日発表の豪9月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.00万人増加)を下回る1.49万人の増加だった。失業率は4.5%で前月(4.3%)から上昇し、2021年11月以来の高水準となった。労働参加率は67.0%で前月(66.9%)から上昇した。
・10月2日に発表された豪8月家計支出(MHSI)は前月比が+0.1%、前年比が+5.0%でともに市場予想(+0.3%、+5.2%)を下回った。MHSIは7月分より小売売上高に代わる支出統計となっている。
・9月30日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通り政策金利を3.60%に据え置いた。
・9月24日に発表された豪8月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.0%となり市場予想(+2.9%)以上に前月(+2.8%)から伸びが加速した。7月CPIトリム平均は+2.6%で前月(+2.7%)から伸びが鈍化した。
7月30日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+2.1%(予想:+2.2%)で前四半期(+2.4%)から伸びが鈍化。また同CPIトリム平均は前年比+2.7%だった(予想:+2.7%、前四半期:+2.9%)。
・9月3日に発表された豪4‐6月期国内総生産(GDP)は前期比+0.6%、前年比+1.8%と共に市場予想(+0.5%、+1.6%)を上回った。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
高市首相誕生?豪ドル/円への影響は?
先週は米中貿易摩擦激化への懸念が中国と交易関係の強い豪ドルへの重石となったほか、米地銀の信用リスク問題によりリスク回避の姿勢が強まったことで、豪ドル/円は一時96.26円前後まで下落した。ただ、米中両国が歩み寄りの姿勢を示したことや、複数の米金融機関の良好な決算を受けて米地銀の信用不安がひとまず後退したことで、過度のリスク警戒感も和らいでいる。加えて、自民党と日本維新の会が連立政権樹立に事実上合意したことを受け、高市首相誕生への期待が高まり、主に株式市場を中心に「高市トレード」が再燃している。ただ、本日の臨時国会での首相指名選挙で高市首相が誕生した場合は、新首相誕生へのご祝儀相場となる可能性もある一方で、材料出尽くしで昨日大幅に上昇した日経平均に調整が入り、円が買い戻されることも考えられる。日経平均株価などの動向を注視しておきたい。また、米中貿易を巡るヘッドラインにも警戒は忘れないようにしたい。
豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目材料
日米株価動向
米中貿易摩擦
日本の首相指名選挙
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは雨。8時に豪ドル/米ドルのRSIでシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所に所属する外国為替市場の為替アナリストが、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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