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米国株は慎重な上値追いへ AIバブル論争と高市トレードの行方(今週の米国株・FX見通し)田嶋智太郎氏 2025/10/6 #外為ドキッ

 

平素より田嶋智太郎氏の今週の米国株・FX見通しをご利用いただき、誠にありがとうございます。 誠に勝手ながら、2025年10月27日をもちまして本レポートの配信を終了させていただくこととなりました。これまで長らくご愛読・ご利用いただき、心より御礼申し上げます。

このレポートの概要:米国株式市場と外国為替市場の最新動向と分析
金融マーケットで永く情報発信を行っている田嶋智太郎氏が、米国株式市場の最新動向を詳しく解説します。

 

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米中間の貿易摩擦懸念は後退

「中国との貿易交渉は非常に順調」との一言が先週末の市場に伝わった。むろん、トランプ米大統領の発言であり、またしても「TACO」の本領発揮である。10日ほど前までは「中国は非常に敵対的になりつつある」などと述べ、中国製品への関税の大幅引き上げを示唆していた。結果、今月10日のNY市場でS&P500種が2.71%、ナスダック総合指数が3.56%も前日終値比で値下がりしたことは、いまだ記憶に新しい。
市場にしてみれば「いちいち付き合わせられるのもばかばかしい」ということになるわけであるが、短期的なスタンスでは「そこに分かりやすいチャンスがある」ということにもなろう。ただ、先週13日以降の戻りは一定程度に限られており、IT・ハイテク株を中心に上値の重さが感じられる状況となっていることは少々気にかかる。

米地銀の信用リスク拡大懸念もひとまず沈静化

先週は、米自動車部品メーカーの経営破綻をきっかけに米地銀の信用リスクに対する懸念が広がったことも米株価指数の上値を押さえる一因となった。ただ、週末17日朝方に複数の米地銀が発表した7-9月決算が総じて良好な内容であったことなどから、ひとまず過度な信用不安は和らいでいる。かつてリーマン・ショックの引き金となったサブプライム問題を想起させるような事案であるだけに、市場が神経質になるのも無理はない。ほどなく不安の連鎖に歯止めがかかったことに安堵はしつつも、当面は事態の行方と影響の有無を慎重に見定めていくことも怠りなくしたい。

足元は「AIバブル」なのか否か?

むしろ気になるのは、ここにきて「AIバブルが進行中」であるか否かの論争がかまびすしくなっていることである。バンク・オブ・アメリカの調査では半数以上のファンドマネージャーが「進行中」とする一方で、ゴールドマン・サックス証券からは「まだ典型的なバブルではない」との声が聞かれている。
それは、一つに金利水準との兼ね合いでもあると思われる。その意味で、先週14日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が市場の想定よりもハト派寄りの発言をしたことは見逃せない。議長は「量的引き締め(QT)の終了が近い」ことを示唆し、その背景に米労働市場の見通しが引き続き悪化しているとの認識があることも示していた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催が来週に迫るなか、市場の追加利下げ見通しが揺らぐことさえなければ米株価に急激な調整は生じにくいと見られる。

下値サポートは機能し続けるか?

とはいえ、S&P500種の上昇局面が今月初旬まであまりに長く続いたことも事実であり、そのぶん市場はネガティブサプライズに打ちのめされやすい状態になっていると見ることもできる。これまで下値を支えてきた5月23日安値と9月2日安値を結ぶサポートラインを10日に下抜け、以降、同ラインを挟んだもみ合いになっている点も少々気にかかる。仮に同ラインをクリアに下抜けると10日安値の6550ポイントが意識されやすくなると見られ、同水準をも下抜けるとそこからは少々まとまった調整となる可能性が高いと個人的には考える。いずれにしても、当面は一段の上値追いに慎重でありたい。

高市首相誕生でも円売りは限られる

先週のドル/円が所謂「高市トレード」を巻き戻す様相となったことも一つに印象的ではあった。公明党の連立離脱で「高市首相誕生」が一旦宙に浮いたことは、とりわけ海外勢にとって衝撃的なことであったと推察される。一時は円を買い戻す動きが急になったものの、週末にかけて「結局は高市首相が誕生する公算が大きい」となったこともあって、ようやくドル/円の下落にも歯止めがかかった。
とはいえ、今週21日に「晴れて高市首相誕生」となった場合、それ以降も円の売り戻しが続くとは限らない。まずは、高市トレードの推進材料が出尽くしとなって「事実で売り」の様相を呈する可能性。また、政局が安定して日銀が利上げに動きやすくなるとの思惑が市場に広がる可能性もある。150円処をクリアに下抜けると、10月6日安値が位置する149円台前半の水準が試されやすいと見られる。

 

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yoshizaki.jpg田嶋智太郎氏
経済アナリスト 慶應義塾大学を卒業後、現三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、経済アナリストに転身。現場体験と綿密な取材活動をもとに、金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産掲載まで幅広い範囲を分析・研究。 WEBサイトで経済・経営のコラム執筆を担当し、株式・外為・商品などの投資ストラテジストとしても高い評価を得ている。 また、「上昇する米国経済に乗って儲ける法」など書籍も手掛けるほか、日経CNBCレギュラーコメンテーターも務める。

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