
【ドル円週間予想】 上値余地を探る動き。
直近の日足は小陰線となり、小反落して引けました。下げエネルギーの強いものではないので大幅続落にも繋がり難いと見られます。また、今年1月に付けた158.87と8/1に付けた直近高値150.91を結ぶレジスタンスラインを上抜けた状態にあることや、146~148円を中心とするレンジ内での揉み合いからも上抜けており、この反動で上値トライの動きが継続すると見られます。月足ベースで見た強い上値抵抗が150.50-60にありますが、これを上抜けて越月すれば151~152円台が視野に入って来ます。一方で、長期トレンドはまだ弱く、昨年7月に付けた161.95を基点として上値を切り下げる流れに変化は認められません。この週、月足の上値抵抗は155円近辺に控えており、これを上抜けるほどの上昇にも繋がり難いと見られます。逆に148.50以下で終えた場合はレンジ内に再び押し戻されて、上抜けが“ダマシ”となった可能性が生じます。さらに147.50以下で終えた場合は短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して再び揉み合い状態となる可能性が高くなります。また、可能性が低いと見ていますが、146円を割り込んで終えた場合はレンジ内から下抜けて、短期トレンドが“ドル弱気”に変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は149.90-00,150.40-50,151.10-20,152.40-50に、下値抵抗は148.80-90,148.40-50,148.00±10銭、147.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は147.82,145.93,148.48に位置しており、全てを上抜けて短期トレンドは“ドル強気”の流れにあります。
一方直近の週足は陽線引けとなり続伸して越週しました。直近の陽線が上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置で終えており、上値余地がさらに拡がる可能性が生じています。一方で、この陽線が上昇エネルギーの強いものではないことや、昨年7月に付けた161.95を基点として上値を切り下げる流れを変えておらず、155円台にしっかり乗せて越週するまでは下値リスクを残した状態です。また、148.20-30に週足の下値抵抗がありますが、これを割り込んで越週した場合は下値リスクがやや高くなります。可能性がまだ低い状態ですが、146円を割り込んで越週した場合は、強い抵抗を下抜けた反動で、142~144円方向への新たな下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は149.90-00,150.50-60,151.20-30,152.30-40に、下値抵抗は、148.80-90,148.20-30,147.30-40,146.10-20にあります。31週移動平均線は146.53に位置しており、短期トレンドをサポート中です。また62週線は148.61に位置しており、短期的な下値抵抗として働く可能性があります。
今週の戦略は、ドル買いは148.80-90で押し目買い。損切りは148.30で一旦撤退です。これが付いた場合は147.90-00で再度軽く押し目買い。この場合の損切りは“ニュートラル”な状態に戻す147.40で撤退です。ドル売りは続伸の可能性が生じているので、今週いっぱい様子見か150.40-50で戻り売り。損切りは151.00で撤退です。
上値は、149.90-00,150.40-50に強い抵抗がありますが、全て上抜けて終えた場合は、上値余地がもう一段拡がり易くなり、150.90-00,151.10-20,151.50-60,151.90-00,152.30-40にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。これ以上はあれば再び売り場となる可能性も高いと見ています。下値は、149.10-20に軽い抵抗が、148.80-90,148.50-60,148.10-20,148.00±10銭に強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、これらを全て切り崩して147.60-70,147.40-50の抵抗を全て下抜けて終えた場合は、“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクがやや高くなります。さらに146円を割り込んで終えた場合は、短期トレンドが“ドル弱気”に変化してドルの下落幅拡大に繋がり易くなります。

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