
午前の為替予想は… 米CPIはほぼ予想通りも労働市場が大幅悪化 期待インフレ率次第では更なるドル売りも
作成日時 :2025年9月12日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
ドル円予想レンジ
146.300-147.900円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落。米8月消費者物価指数(CPI)はほぼ市場の予想通りの結果となった。ただ同時に発表された米新規失業保険申請件数が市場予想を大幅に上回り2021年10月以来の高水準となったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に3回の利下げ(75bp、0.75%ポイント)を実施するとの見方が強まりドルが売られ、146.99円前後まで下落した。
米国のインフレの伸びは予想の範囲内にとどまっている一方で、労働市場の急速な悪化が目に付く。本日は米9月ミシガン大消費者態度指数・速報値が発表される。同指標の予想インフレ率が低下していた場合には、来週に迫った米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅の拡大(25bpから50bp)や、今後の利下げペース加速を期待したドル売りが強まる可能性はある。ただ、米金利先物で年内の3回利下げが約90%織り込まれていることから、直近安値(146.21円前後)を大きく割り込む可能性は低そうだ。引き続き146円台では下値が堅い一方で、147円台後半から148円台にかけては上値が重くなることが予想される。
今朝 最新のドル/円チャート

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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