本日のNY為替市場のドル円は、8月米雇用統計次第の展開となるが、7月同様に予想を下回るネガティブサプライズに警戒しておきたい。
また本日からは、ベッセント米財務長官が次期FRB議長候補への面接を開始する、と報じられており、関連ヘッドラインには警戒しておきたい。
8月米雇用統計の予想は、失業率が4.3%で7月の4.2%から上昇、非農業部門雇用者数が前月比+7.5万人で、7月の同比+7.3万人からは増加が見込まれている。
7月の連邦公開市場委員会(FOMC)での労働市場に関する判断の根拠の1つとなっていた数値は、3カ月平均で15万人という水準だった。
しかし、トランプ米政権による不法移民の強制送還や移民制限の強化により、雇用の均衡値が10万人以下となる「新常態(ニューノーマル)」になっていると解釈する当局者もいる。ちなみに、今年1-7月の月平均は、前月比+8.5万人となっている。
また、来週9日には、米労働統計局から昨年8月21日に公表されていた年次ベンチマーク改定の速報値が発表されるため、9月16-17日のFOMCに向けて予断を許さない状況が続くことになる。昨年は、2023年4月から2024年3月までの1年間の雇用者増は81万8000人下方修正されていた。
パウエルFRB議長がジャクソンホール会合での講演で、2つの責務の内、「物価の安定」から「雇用の最大化」に軸足を移して、9月FOMCでの利下げの可能性に言及したことで、米国の雇用関連指標を見極めていくことになる。
米国8月の雇用関連指標は以下の通り、やや悪化している。
【8月】 【7月】(〇改善・●悪化)
【改善】
〇失業保険継続受給者数(8/12週):186.4万人 194.6万人
〇ISM非製造業雇用指数:46.5 46.4
〇ISM製造業雇用指数: 43.8 43.4
【悪化】
●ADP全国雇用者数:+5.4万人 +10.6万人
●消費者信頼感指数(雇用):9.7% 11.0%(※職が十分-雇用が困難)
●チャレンジャー人員削減予定数:8万5979人 6万2075人
●新規失業保険申請件数(8/12週):23.4万件 22.1万件
●シカゴ購買部協会雇用指数:(悪化傾向)
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、149.14円(9/3高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、147.60円(日足一目均衡表・雲の上限)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
