
午前の為替予想は… FRB理事解任騒動の余波残り上値は重い
作成日時 :2025年8月27日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
ドル円予想レンジ
146.600-148.000円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落。トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事を即時解任する意向を示したことで、一時146.99円前後まで下落した。その後クック理事が大統領に自身を解任する「正当な理由はない」とし、同職に留まる意向を示したことで147.91円前後まで買い戻される場面も見られたが、FRBの独立性をめぐる懸念は払しょくできず上値は重かった。
本日は米国にて主力級の経済指標の発表がないことから、ドル/円は方向感を探る動きが続きそうだ。クック理事の解任を巡る問題については司法の判断に委ねられる可能性が高く、今後も動向を見守ることになる。ただ、FRBの理事を自身の都合の良いメンバーで固めようとするトランプ大統領の狙いはドルの上値を抑える一因となりそうだ。
今朝 最新のドル/円チャート

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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