
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2025年8月22日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田卓也
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執筆:外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田 卓也
豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
豪ドル/円は1カ月半ぶり安値からやや持ち直す展開
週初18日に95.70円台で寄り付くと96.20円前後まで上昇しましたが、翌19日には96円台を割り込み95円台前半へと反落しました。米株高でけん引してきた大手ハイテク企業の株価が軟調となったため市場心理が悪化したと見られます。翌20日もその影響で日本株が反落する中、95円台を割り込んで続落。海外市場でも豪ドル売り・円買いの流れが止まらず、94.40円前後まで下落して7月7日以来の安値を付けました。しかし、21日になると米国の利下げ観測が後退する中でドル/円が148円台へと上昇したことから、豪ドル/円も95円台を回復。22日の東京市場でも買い戻しが優勢で95円台半ばへと持ち直しています。
今週の豪ドル/円の注目ポイントはRBA議事録
RBAは今週26日に8月理事会(12日)の議事録を公表します。同理事会では政策金利を3.85%から3.60%に引き下げましたが、今後の金融政策決定の指針として、声明で「データと変化していくリスク評価を注視し、国際経済と金融市場の動き、内需の動向、インフレおよび労働市場の見通しに細心の注意を払う」と表明。「慎重で段階的な緩和戦略」を維持していることを示唆したものと見られます。これを受けて、市場は次回9月理事会(30日)では政策金利を3.60%に据え置く公算が大きいとの見方に傾いています。26日の議事録がそうした市場の見方を裏付ける内容となるか注目です。
今週の豪ドル/円の見通し
予想レンジ
94.000~97.000円
基調
方向感模索
今週の注目ポイント
☆8/26 RBA議事録
・主要国株価、国際商品価格
株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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